6






・・・今こいつ、何て言いました?

不知火の言葉に目をぱちくりとさせながら唖然としていると、不知火はその体勢のまま俺の方に顔を向けた。




「・・・・なんちゅう顔してんの」





潤んだ瞳に切なげに寄せる眉、ほんのりと赤く染まる頬は、顔付きの怖い不知火の印象を充分に和らげた。

うん、とりあえずエロい。



余りにも不知火がえっろい顔するもんだから、ついつい顔を顰めさせてしまう。

そんな俺の顔を見て不知火は体をぶるりと震わすと、熱の籠もった眼で俺を見つめてきた。そしてそのままゆっくりと口を開く。




「ちょーキモチイイ・・・」
「・・・」




はっきりと耳にした快感を訴える声に、俺は無言で一本後退る。


・・・何なのこいつ、




「頭おかしいんじゃねぇの」
「ああ、だいぶイッちまってるな。だからもう一発殴れ」





何でそうなる。






prev next


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -