・・・今こいつ、何て言いました?
不知火の言葉に目をぱちくりとさせながら唖然としていると、不知火はその体勢のまま俺の方に顔を向けた。
「・・・・なんちゅう顔してんの」
潤んだ瞳に切なげに寄せる眉、ほんのりと赤く染まる頬は、顔付きの怖い不知火の印象を充分に和らげた。
うん、とりあえずエロい。
余りにも不知火がえっろい顔するもんだから、ついつい顔を顰めさせてしまう。
そんな俺の顔を見て不知火は体をぶるりと震わすと、熱の籠もった眼で俺を見つめてきた。そしてそのままゆっくりと口を開く。
「ちょーキモチイイ・・・」
「・・・」
はっきりと耳にした快感を訴える声に、俺は無言で一本後退る。
・・・何なのこいつ、
「頭おかしいんじゃねぇの」
「ああ、だいぶイッちまってるな。だからもう一発殴れ」
何でそうなる。
◎