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「何すんだよ、悠介っ!」
「何って・・・見て分かるだろ?やられたから、やり返しただけ」
「どうしてそんなことするんだよ!!喧嘩はしちゃいけないんだからなっ!謝れよ!」




・・・あれ、何か俺が悪いみてぇになってね?俺のはあくまでも正当防衛だろ。あのままやり返さなかったら多分もっとやられてたし。

うわ、何か不知火がドヤ顔でこっち見てんだけど・・・。



うぜぇわ。




「聞いてるのかよ悠介!!」
「っせぇんだよ、てめぇ。何?俺が悪いって言いてぇの?それって違うだろ。明らかにアイツが悪いだろ」
「あ、アイツじゃないだろ!太雅にはちゃんと名前があるんだから、名前で呼べよ!!」
「あ?別に通じてんだから何でもいいだろ」
「よくないっ!!」




話が脱線してますよっと。
つぅかまじでうざいんだけど、どうしたらいいの?殴る?殴って黙らせる?


いや、その前にさっきからニヤニヤ笑ってやがる不知火に、一発ぶちかましてやろう。




そうと決めたら、目の前で吠えてる転校生を押し退け、その後ろでニヤニヤと笑っていた不知火の顔を鷲掴む。




「なっ、離せ!!」
「うるせぇよ。さっきからニヤニヤニヤニヤ笑いやがって、マジうぜぇ」
「っう、ぐあぁっ!!」




不知火の顔を掴んだまま、指先に力を込め始める。まぁあれだ、アイアン・クローっやつ。

自慢じゃないが俺の握力は半端じゃねぇぞ?だから絶対痛い。




「うあっ、くっ・・・!」
「ふははは、いてぇだろ?いてぇよな?だって痛くしてるもんな」
「ち、くしょ・・・ぁぐっ!」




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