ところで、今コイツ、何とか言えって仰りましたよねぇ?
生憎俺は今、機嫌が悪いんだよ。
親衛隊に絡まれたの・・・はどうでもいいが、授業をサボってしまったし。それだけならまだしも、図書室へ行くのを邪魔されたし。
だから、俺、言うよ?
正直なところ、そろそろ転校生もうぜぇと思ってたし、あの平凡な毎日に戻りてぇし。
もう、限界なわけ。
「黙って済むと思って―・・」
「うぜぇ」
「・・・あ?」
「だから、うぜぇ」
そう口にすると、転校生を始めとした信者の野郎共まで、アホみたいな面して俺を凝視してきた。
不良くんも口では何とか言え〜とか言ってたけど、ホントに喋るとは思わなかったんだろうな。
今まで何を言われても、何をされても黙ったまんまだったし。
「ゆ、悠介!!お前今・・・!」
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