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「テメェらはよぉ、何か勘違いしてるんだよなぁ」
「え、な、何を・・・?」
「俺が学園の人気者に取り入ろうとしてるぅ〜だとか、まじ有り得ねぇっつぅ話だよな」
「ち、違うの・・・?」




目に涙を溜めてそう言うチワワに、俺はでっけぇため息を吐きながら言ってやった。





「ったりめぇだろ。第一俺はホモじゃねぇし、女にしか興味ねぇよ。人の恋愛にどうこう言うつもりはねぇが、正直気持ちわりぃよ、この学園」
「・・・」
「それなのにテメェらみたいな親衛隊の奴らはうぜぇ嫌がらせばっかしやがって・・・。生徒会の奴らも隙あらば俺を脅したりよぉ。手ぇ出されなかっただけマシだが、まじでうざかったな。一番うぜぇのは転校生だよ転校生。んだよアイツ、まじうぜぇんだけど。誰があんな馬鹿を友達にするかっての、ほんとキメェ。だから馬鹿は嫌いなんだよ。あ゛ー思い出したらイライラしてきた。そろそろ殺るか?あ゛?いいだろ?もういいよな?誰にも注目されずに平和に過ごしたかったが今更だろ?よし決めた。殺る。俺は殺る。殺ってやるぞ。・・・くはっ、はははっ!ふはははは!」

「ヒイイイィッ!!!」









―あ。






そこで俺はやっと気付いた。チワワ共が抱き合って涙を流していることに。



・・・これって俺のせい?・・・だよなぁ。








あー・・・メンドクセェ。









「わりぃ、怖がらせた」
「えっ・・・」







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