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「アンタみたいな平凡が城前様に近寄っていいと思ってるの?この、身の程知らず!」
「僕たちの忠告を無下にして・・・痛い目みないと分からないわけ!?」
「ねぇ聞いてるの!?何とか言えばどうなのさっ!!」






と、まぁこんな具合でさっきからチワワがうるせぇの何のって。

ちなみに今は五限目の途中。昼休に転校生から逃げて裏庭で飯食ってたところで、俺様会長の過激派親衛隊に捕まった、ってわけだ。

ついでに言うと、定番の体育館裏だったりする。




「ちょっと!?平凡の分際で無視するんじゃないよ!!」




今までの経緯をぼんやりと思い返していると、それが気に食わなかったのか、一人のチワワが俺の肩を強く押した。

その拍子に右肩を壁にぶつけ、軽く顔を顰める。





「・・・っ、お前のその態度が気に入らないんだよ!一回痛い目みないと分かんないみたいだから、皆出てきて。思いっきりやっちゃって!」




チワワがそう言うと、後ろに立っていたゴリラ共数人が、ぞろぞろと俺を囲み始めた。

ああ、いよいよ面倒くさくなってきたぞ・・・。






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