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脳内御花畑野郎は放っておいて、俺は参考書へと意識を向ける。何を思ったのか「恥ずかしがり屋だな!」なんて宇宙人が騒いでいたが、生憎俺は地球人なので意味はよく分からない。

ということにしたい。





そんな感じで何故か転校生に気に入られてしまったわけだが。まぁ実際の所、その辺は別に気にしてない。だって無視しとけば問題ねぇし?

本当の問題は他にある。




転校してきてからというもの、何でかは知らねぇが奴は学園の人気者共に気に入られまくっている。

副会長から始まって、会長、書記、会計・・・エトセトラエトセトラ。


まぁ顔だけはいい集団のため勿論のことながら親衛隊持ちだ。そんな奴らがオタクルックスな転校生に近づくと、当然の如く制裁を食らう。

それだけなら別にどうでもいい。それだけじゃねぇから迷惑なんだ!



転校生が俺に構うイコール、信者共が俺に嫉妬する。そして呼び出されて脅される。さらに、その現場を親衛隊の奴らに見られて俺まで制裁を食らう。


これ以上の迷惑があるか?いや、ないな。少なくとも俺は生きてきた中で、これほどまでの迷惑を体験したことがない。









とくに、



親衛隊のチワワとその下部のゴリラ共に囲まれてる、今とかな。





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