「俺は塚本流星!お前らみたいな人を見た目で判断する奴らなんかと、仲良くする気ねぇからっ!!」
何かを遣り遂げたような顔をする転校生に、俺は心底呆れ返っていた。
言っていることには俺も同意見だが、ただでさえ反感を買っているというのに喧嘩を売るような真似をして・・・。
少し考えれば分かることだろうに、こいつには脳みそがないのかと俺は疑った。
予想通りクラスには不穏な空気が立ち込めり、それに気付いてないのか転校生は北川の袖をクイッと引っ張ると、呑気に自分の席は何処なのかと聞いていた。
正直俺は転校生と関わりたくなかったので、参考書から目を外しクラス内へと視線を巡らした。
・・・今まで気付かなかったのだが、俺の隣に机が置いてあるのは何故だろう。
昨日までは何もなかった筈なのに。
―嫌な予感がする。
◎