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「・・・・君にはこれ以上何を言っても無駄なようだね」


カタリ、と音を立てて席を立った理事長は、踵を鳴らしながら俺の側までやって来た。
細身な割に長身な理事長を見上げると、すっかり冷めきった視線とぶつかり合う。


「素直に話を聞いてくれないなら、体に言い聞かせるしかないよね?」
「っう、あ!」


小綺麗な笑みを浮かべながら素早く足を払われ、同時に肩を強く押されて硬い床へと叩き付けられた。
なかなかの痛みに声を上げながらも体を起こそうとしたが、途端に右肩を踏まれてそれもままならない。


「進まない話をひたすら続けるのって大っ嫌いなんだ。君が喜んで退学処分を引き受けてくれるっていうなら、こんな手荒な真似をしなくてもよかったんだけど。まあどっちにしてもさ、俺の可愛い流星に手ぇ出した奴を素直に置いておく訳にはいかねえよな」


そうだろう?そう言って口調の変わった理事長の言葉に、俺は自然と口角が上がるのを止めることはできなかった。

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