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「・・・・目上の者に対してそんな態度を取るとは、余計に我が校には置いておけないな。早急にこの学園から出て行って貰おう」
「職場に個人的な感情持ち込む奴を敬う気持ち何てさらさらねえよ」
「確かに流星は私の甥だが、君が生徒会長に暴力を振るったのも事実だろう」


一瞬の間があった後、気を取り直した理事長は俺を容赦なく責め立てる。
つってもよ、明らかにこの勝負俺の勝ちが見えてんだわ。

この俺が退学になんてなるはずがねえ。


「俺が会長に手をあげたことは否定しねえ。でもな、たった一回暴力を振るっただけで退学ってのは可笑しいんじゃねーの?もし俺が毎日のように暴力を振るうようなクソ野郎だったら話は別だが、俺は今まで無遅刻無欠席で首席として勉学に励み、全国模試では学園も誇れるような結果を残してきた」
「君が学園にとって非常に優秀な生徒だったのは知っているよ。それだからこそ今回のことは・・・・・」
「残念だった、で終わられると困るんだよ。テメェも知ってんだろうが、俺が制裁にあっていたことを。それも、塚本が転入してきてから始まったっつうこと位よお」


すっかり表情を無くした理事長の鋭い双眼を、俺は心底軽蔑したような目で見下した。



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