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余りの気持ち悪さに絶句していると、負けるもんかと言わないばかりに三井が首を挟んできた。


「えー!ご主人様には絶対ムチとピンヒールが似合うっす!高いヒールでぐりぐり踏まれながら甘い声で攻められたら堪んないっす!ムチで叩くのもいいっすけど、勃起したペニスに括りつけて射精管理されるのもいいっすね!一人感じまくってる俺に冷たい視線を浴びさせられるところを想像しただけで俺・・・っ!!」
「う、うわあ・・・・」


いやもう何なのこいつら。気持ち悪いとかそういうレベル越えてねーか。
気持ち悪すぎて怒りとかどっかに消えちまったし、とにかく帰りたい。ていうか帰っていいだろ。

いち早くこの気色の悪い部屋から脱出したく、俺はなるべき三井と威吹鬼に近寄らないようにしてドアへと小走りで向かった。


「あれ、もう帰るの?」


そういえば亘理の姿が見えないと思っていたら、どうやら新しく緑茶を入れていたようで、急須を持った亘理がドア付近にある簡易キッチンから声を掛けてきた。


「こんな変態の巣窟に居てられっかよ」
「ふふ、たしかにね」
「亘理も襲われねえように気を付けた方がいいぜ」
「心配ありがとう。優しい兎丸君に一つ忠告」
「あ?」

「理事長が動き出したよ。気を付けてね」


落ちてきた髪を耳にかけながら言う亘理に俺はうっすらと微笑みを浮かべ、風紀委員室を後にした。


そういえばあの転校生は理事長の甥とか何とか会長が言ってやがったな。
全くめんどくせえこと限りねえ。




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