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「その蔑んだ瞳!形のいい薄い唇から吐き出される暴言!防犯カメラに映っていた数々の容赦のない暴行!まさに俺の理想のご主人様っす!!どうか俺を奴隷にしてくださいっす!!!」
「・・・・・・っ?!」
「・・・・すまない、三井はちょっと頭がおかしいんだ」
「頭っていうか、性癖がおかしいよね」


頬を真っ赤に染めながら潤んだ瞳で俺を見つめてくる三井、頭を押さえ大きなため息を吐く威吹鬼、ほんわかと微笑んだままの亘理。
・・・・・どうなってるんだ風紀委員は!

とりあえず太雅と同類ということで三井は放置決定。


「・・・変態は放って置いて、次に進めよ」
「ああ、そうだな」
「ほ、放置プレイっすか!!?」


うん、言うと思ったけどな。


「で、一応風紀を纏めているのが俺、威吹鬼千景だ。よろしく頼む」
「よろしくする気はさらさらねーよ。いいからさっさと本題に入りな」


新しく入れてもらった緑茶を口に含んでそう言うと、威吹鬼は仕方がないとでも言いたげにため息を吐いた。ムカツク。




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