風紀とチワワのやり取りを聞きながら切実にそう思う。
だってそうだろ?
普通に制裁受けたら喚くチワワを適当にあしらって、逆上したチワワの指示で襲いかかる不良またはガチムチをやり返すだけ。はい終了。
なのに風紀が出てきたことによって拳一つで終わる問題が何か長引きそうだし、つうかもう俺帰ってよくね?マジ空気じゃん。
「とりあえず、風紀委員室まで来てもらおう。詳しくはそこで聞く」
「そ、そんな・・・・っ」
風紀とチワワが言い合っているのをいいことに、こっそりと抜け出そうとした所で風紀の奴がそう言った。
やっと帰れるのか、そう思った瞬間風紀の言った一言に俺は肩を降ろすこととなる。
「兎丸悠介、お前も一緒に来い」
「はあ?」
クソッ、やっぱりめんどくせえ!
◎