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生徒会室から出た俺は、寮へと帰る為に誰もいない廊下を歩いていた。
時間的にはまだ授業があるんだが、今更教室に行って授業受ける気にもなんねえよ。
・・・それにしても、今日はやけに疲れた一日だった。
全校放送で生徒会室に呼び出されるわ、双子会計に襲われそうになるわ、副会長には襲われ・・・・いや、あれは同意だから別にいいのか?まぁいい。
終いにはクソ忌々しい転校生にめんどくせぇとこ目撃されちまうしよぉ、マジついてねぇわ。
ああ、そういえば俺会長に退学宣言されてるんだったな。
正直あれだけで退学になるとは微塵も思わねぇが・・・、転校生が理事長の甥となると話はうぜぇ事になってくる。
アイツを取り巻く環境的に理事長もあのクソ転校生を溺愛していると仮定して、俺の退学話は現実の物になる可能性がかなり高い。
ま、
「だからどうした、っつう話だけどな」
相手がやる気なら俺もそれに応えてやるだけだ。無論退学する気はさらさらねぇ。
相手が学園一の権力者だろうと関係ねぇよ。
俺は自分の進みてぇ道を邪魔する奴をぶっ潰すだけだしな。
向こうが権力振りかざしてくるんなら、それに全力で反抗してやんねぇと相手に失礼だろ?
とりあえず今切実に思うこと、
「・・・シャワー浴びてぇ」
to be continued...
◎