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一体いつから俺は訳あり少年になったんだ。
見当違いも甚だしすぎて逆に笑えてくるよなァ。


「これで悠介も一人じゃないぞ!!」


ニヤリと口許を緩めたことを都合のいいように解釈した転校生は、喜々とした表情で俺の元へと駆け寄ってくる。

その後ろで会長の引きとめようとする右手が虚しく空をかいているのを視界に入れつつも、俺はその場でくるりと回転しながら飛び上がり、そのままの勢いで右の足の裏を転校生の胸元に蹴り当てた。

所謂ローリングソバットって奴だな。



「うぐっ!!?」


突然の蹴りに反応できなかった転校生は蛙の潰れたような声を上げながら後ろへ吹っ飛んだ。
いきなりの出来事に会長と副会長までも目を真ん丸にして立ち尽くしている。

まあいきなり蹴り入れられたら誰でもビビるよな。


でも何か気持ち悪かったし?



「つうかマジいい加減俺も勘弁みたいな?何か気持ち悪いことつらつらつらつら喋ってたみてぇだけど、俺が過去にトラウマとか笑わせんなって」
「テメェ・・・・!!!」


地面に蹲っている転校生を見下げながらそう言えば、今まで突っ立ていただけの会長がハッとしたように俺に襲い掛かってきた。

振り上げられた右手を左手で受け止め、互いの唇が触れ合ってしまいそうなほど顔を近付ける。






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