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「んな訳ねぇだろカス」
即座に否定の言葉を口にしたが、転校生は何処か納得のいかないような顔で俺を見つめてくる。
なぜだか副会長からも納得のいかねぇような視線を感じるが、そこはまぁ無視で。
「付き合ってもない奴と、その・・・せ、・・っせ、せっ!」
「セックスな」
「う、あ・・・・そんなハッキリ言うなよな!!」
顔を真っ赤にさせて声を荒らげる転校生を、会長がでれっとした気持ちわりぃ顔で眺めている。コイツの何が可愛いのかさっぱり分かんねぇけど、とりあえずめんどくせぇのだけははっきりと分かる。
俺はソファーからゆっくりと腰を上げ、落ちていた下着に手を伸ばしながら言った。
「付き合ってなくてもセックス位できるだろ」
「な・・・っ!?」
「あ、先に言っておくけどよぉ、好きでもない奴とそんな事するなんてダメだ〜!何て適当なこと吐かすなよ?下半身については俺よりそこで睨み効かしてる会長の方がだらしねぇんだから」
何か言いかけた転校生の言葉を塞ぐようにそう言えば、会長は忌々しげに舌を打った。
ここで俺の予想では転校生が会長に何か気持ち悪い事言うかと思ってたんだが、転校生は俺の予想を遥かに超えるほど気持ちわりぃみてぇだわ。
「翔は優しいから親衛隊のやつらに迫られて仕方なく関係を持っただけだ!!だから翔は何も悪くない!いくら悠介でもトモダチの事を悪く言うなんて許さないぞ!!」
・・・会長に何を言われたか、大体の想像は付く。
でもそれはねぇよ。会長が優しいってとこから仕方なく関係を持った、つうとこまで激しく否定したい。
親衛隊の奴らに迫られたっつうのは否定できねぇだろうがな。
◎