12



今まで副会長の胸元に添えていた手をゆっくりとなぞるように下げる。
見かけによらずガッシリとした腹筋を撫でながら、俺は副会長の中心部まで手を滑らせた。


「ん、悠介君・・・・?」


まさか俺から行動するとは思ってなかったんだろうな。副会長はピクリと肩を揺らして、不思議そうな顔で俺の顔を覗き込んできた。

俺は副会長の目をジッと見つめたまま、ゆるゆると口角を釣り上げた。


「テメェから誘ったんだ。責任取れよ?」
「え、ちょ・・・・んっ」


至近距離にあった副会長の唇を俺の唇で覆い、副会長の薄い唇を舌でなぞる。誘うように開いてきた口内にスルリと舌を忍ばせながら、俺は副会長のチャックを外し、下着の間から副会長のソレを引っ張りだした。


「ん、む・・・ふぁ・・・・っ」


俺との口付けで興奮したのか少しだけ首をもたげているソレを右手でゆっくりと扱けば、副会長は唇を覆われたままくぐもった声を上げた。

何となく副会長の喘ぎ声が聞きたくなって唇を離すと、副会長は唇の端から溢れた唾液を拭いながら言った。


「・・・僕は挿れられるのは勘弁ですよ」
「は?」


一瞬何を言われたのか分からなくなって顔を顰めさせたが、副会長の言いたいことが理解できてつい噴き出してしまった。


「ふはっ、ちげぇよ。別にテメェに挿れようなんざ思ってねぇし」
「僕はてっきり挿れられるのかと・・・」
「俺のチンポは女専用だから」


俺がそう言うと副会長は複雑そうに顔を歪め、俺をソファーに押し倒しながら言った。


「それはそれで妬けますね」


じゃあ挿れてやろうか、なんて言ってもどうせ拒否するんだろ?ま、俺もごめんだがな。



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