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副会長の頬をぐにぐにと弄びながら、俺は副会長の目を見つめながら言う。


「テメェがそんな顔する意味がわかんねぇけど、俺の前で落ち込んだ面してんじゃねぇよ。きもい」
「きもひって・・・・!」
「きもいってのはさすがに冗談だがテメェにそんな顔される筋合いねぇし、暗い奴が傍に居ると俺まで気分滅入るんだよな」


そう言って一際強く副会長の頬を引っ張ってから手を離せば、副会長は赤くなった頬を両手で押さえながら俺を見つめる。
あ、目が涙目だ。


「・・・悠介君は僕が来なかったらどんな目に合っていたかわかりますか」
「あ?犯されてたんじゃね?」
「っ、なのにどうして!・・・どうしてそんなに平然としているのですか!もし、もし僕があの場に間に合わなかったら!元はと言えば僕が響と奏に留守番をさせたからいけなかったんだ・・・!」


眉間に深い皺を寄せながら悲痛を訴えるように叫ぶ副会長に、俺は堪らずため息を吐いた。

何だってこいつは、俺のためを思ってこれほどまで必死になれるのか。

俺が双子会計に犯されようが犯されまいが別に副会長には関係ないはず。
それなのに副会長は俺の身の安全を思案してこれほどまでに自分の不甲斐なさを悔やんでいる。



そんな副会長が可愛く見えてしまった俺はもう駄目かもしれん。



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