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頭突きの反動でまたも双子の片割れの膝に戻った俺は、扉の前で氷のように冷たい笑みを浮かべる人物を見て思わず顔を引きつらせた。


「・・・副会長」
「悠介君に一体何をしているのかと聞いているのですけど?」


吹き荒れるブリザードの幻覚が見えるほど副会長の微笑みは冷たくて、さすがの双子会計もひびってるみてぇだ。
まぁたしかにこれは怖い。


「別に何もしてないよ〜」
「ちょっと遊んでただけ!」
「おや、可笑しいですね。僕の目には貴方達が悠介君を犯そうとしているように見えるのですが。ただ遊んでただけですか。そうですか。だったら早急に悠介君から離れてはくれませんかね」


にこにこと笑いながら言う副会長に、双子会計は引きつった笑みを見せながら俺から離れていった。
副会長はそれをちらりと確認すると無言で扉を指差し、本日一番のどす黒い笑みを浮かべた。


「あちゃ〜!副会長がものすごーくお怒りみたいだから、今日の所は退散するよ」
「でも次あったときはその平凡な顔を涙と精液でデコレーションして、とっても可愛く仕上げてあげる!」
「「楽しみにしててね?」」



双子会計は去り際にそう言うと、片方は唇に、もう片方は頬に唇を寄せて颯爽と去っていった。


・・・何か一気に室温が下がった気がするんだが、気のせいか?


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