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「たしかに流星のことは好きだし〜、その流星を傷付けた悠介クンは許しがたいけど!」
「それ以上にキミのことが気になるんだよね〜!」


そう言ってにこにこと微笑む会計たち。
何故だろうか。顔だけ見れば文句なしの美形なのに、こいつらの顔を見ているとイライラしてくるのは。

・・・よくわかんねぇ。



「気になるって、何で」
「何でって言われると困るけど〜。そうだね、たとえば平凡な見かけに関わらず物怖じしない性格とか?」
「親衛隊からの嫌がらせを受けても全く気にしないところとか?」
「学園一の不良クンを手懐けただけでなく生徒会の腹黒王子までほだしちゃったこととか?」

「「そんな悠介クンがどんな顔して泣くんだろう、とか?」」



にっこりと笑う双子の顔を見て、俺は全身の毛が逆立つのを感じた。


ああ、嫌な予感しかしない。


頭上で縛られた腕を何とか解こうと身を捩るも、全くもって解ける気配も見せない。

そうこうしてる間にも双子は俺のカーディガンのボタンを一つ一つ丁寧に外していき、まさに絶体絶命。

こんなところで何の抵抗もなくヤられて堪るか・・・!


最大限の腹筋を使って体を無理矢理起こし、腰辺りに座っている片割れに頭突きを食らわしたのと生徒会室の扉が開いたのはまさに同時の出来事だった。



「何を、してるのですか?」


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