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何を当たり前のことを、と言わんばかりの表情で副会長を見つめると、副会長は馬鹿みたいに口を開けて俺を見つめ返してきた。
美形はアホ面しても美形なんだな・・・。


「・・・君って一体何者なんですか」


そんなことを考えていると、副会長がポツリと呟いた。
何者か、なんて少し前にも誰かから問われたような、ないような。

まぁとりあえず、

「平凡な男子高校生だけど」
「嘘ですね」


・・・そんなに即答しなくてもいいんじゃねぇの?


「貴方が平凡だと言うなら周りの人達は何だと言うのですか。まぁ顔に関しては何処にでも居そうな感じではありますが」
「モブ顔で悪かったな」
「その割に口も悪いしさらに異常に足が速い。今まで散々無口無表情を貫いてきたくせに、一体何が目的なんです?・・・そんな手を使ってでも流星の気を引きたいですか」
「は?」


副会長の長い話を軽く聞き流していると、思わぬ単語が耳に入り聞き逃すことができなかった。

今、こいつ、何てった?


「俺が転校生の気を引いてる、だと・・・?」
「それ以外何があると言うのですか。貴方みたいな人が流星の側に居ることだけでも許されないのに、汚い手を使った挙げ句流星を傷付かせて・・・!貴方には流星の側に居る資格はな――」

「黙れよ」
「!?」





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