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余りにも話が長すぎて最初と最後しか聞いてなかった。いやまあ仕方ないだろ、あんだけ長かったら。

ていうかこいつさ、俺の近くに居るのやだって、クソ会長めって言ったよな?それってつまりさ、


「仕組みやがったな?」


そういう事だよなぁ。
俺の言葉に副会長はまた胡散臭いお綺麗な笑顔を浮かべ、一言。


「それがどうしたんです?」


なんだってこいつはいちいち感に触るような言い方をするんだろうか。ほんと性格わりぃ。
ていうか、


「何の為に仕組んだ」
「そりゃあ兎丸悠介を痛め付けるために決まっているじゃないですか」
「は?」


・・・どういうことだ?
俺を痛め付けたいというのは分かるが、鬼ごっこだぞ?しかもこいつは生徒会副会長なんだから鬼も捕まえ辛いだろうし、それなのにどうやって痛め付けるって言うんだ。


「訳が分からないって顔していますね。貴方ルール説明聞いてなかったんですか?」
「手錠外すな。移動範囲は校舎とグラウンドのみ。捕まったら檻の中、だろ?」
「肝心な所を聞いてないじゃないですか。心の底から面倒ですが、ルールを知っていて貰わないと痛め付けれないので仕方なく説明するのでよく聞いていてくださいよ」

まさかの聞き逃しがあったことに驚いていると、副会長は一つため息を吐いてからさらに驚きの事実を述べた。




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