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「・・・それで、昨日の俺のアイアン・クローが相当良かったあげく、俺と別れた後の転校生が言った言葉にドン引きしちまったってわけか」
「ああ・・・」



太雅の話を纏めるとこう言うことだ。
元々マゾだった不知火は俺のアイアン・クローが随分お気に召して、それでも自分の中で色々葛藤したらしい。「流星を悪く言った奴の拳で感じていいのか」と。(太雅の口からこの言葉が出たときマジで笑いそうだったけど、本人は真剣そうだったので耐えた)

んで、葛藤してる間に転校生が言ったんだとよ。


『どうして悠介はあんなに酷いことを言うんだ!俺は何も悪いことをしていないのに!俺は全て正しいのに!何で悠介は俺を愛さないんだ!俺は皆から愛される存在なのに!!』


・・・と。

生徒会の奴らはそんな転校生を見て「可哀相に」と彼を慰めたらしいが、太雅は違った。「俺は愛されるべき存在」だと叫ぶ転校生に不信感を感じたそうだ。

俺のことと転校生のこと。

二つの混乱が交ざりあって頭がパンクしそうになった太雅は、とりあえずもう一回殴られてみようと思い俺の部屋に来たそうだ。



「そこで何でもう一回殴られてみよう、てなるんだよ・・・」


長々と太雅の話を聞いた感想はそれだった。何で「とりあえず」そうなるんだよ!マジで意味分かんねぇわ。





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