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「おま!ふはっ、ははは!マジで可愛い・・!あははは!」
「・・・・!!」
「くっ、はは、やっべ・・・!腹、いてぇし・・・ふははっ」


腹を押さえて笑い続ける俺に不知火は顔を真っ赤にして睨み付けた。
睨み付けた、と言っても今の俺には可愛く見えるのだが。


散々笑って瞳に浮かぶ涙を拭う頃には、不知火はすっかり眉間に皺を寄せて拗ねていた。



「悪かったって、そんな拗ねんなよ」
「・・・うっせー、拗ねてねぇ」
「拗ねてんだろーが。ほら、こっち向けよ。・・・・・太雅」



息を吹き掛けるように耳元でそう言えば、不知火・・・ではなく太雅は、弾けたように顔を向けた。

アホみたいに口を開いている太雅を見てクスリと笑うと、太雅はまた顔を赤く染めた。



こいつ顔赤くなりすぎじゃね?つぅか何、このちょっとした喧嘩で彼女が拗ねてそれを慰める彼氏みたいな雰囲気。何。

・・・・キ、キメェ!



自分でやっておきながらもこの甘ったるい意味の分からん空気に耐えかねて、俺は忘れかけていた本題へと戻る。




「で、転校生の話は?」





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