天邪鬼の猫。 | ナノ
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「俺の名前は葉山凛って言うんだ!!お前は何てゆーの!!?」
かいちょーと“友達”になって、双子書記を1発で見極めてすっかり双子とも“友達”になったてんにゅーせいは最後はお前だと言わんばかりに俺のトコへ寄ってきた。
あーもう、まじでなんでこんなことになってんだよぉ…。
つか、なに?篠ってば今俺の前でこいつにキスした?堂々と浮気?でも篠みたいな経験豊富な人ならキスは浮気に入らないのかな。
あーもう、ほんと最悪。最低。
「おいっ!!無視すんなよっ!!聞いてんのか!!?」
「あー…ごめんねぇ、聞いてなかったあ」
「謝ったから許してやるよ!!俺の名前は葉山凛!お前の名前は!?」
どんだけ上から目線だよ。俺2年だよね?会計さまだよね?生徒会役員にお前ってあり?あ…でもこいつ俺のほかにもかいちょーとかふくかいちょー呼び捨てにしたよなあ。
ここは俺が折れなきゃ駄目なわけ?もうまじでむかつく。
「佐倉涼。よろしくねぇ」
よろしくなんか、したくないけどネ。
「凛、夕食はまだなのでしょう?よかったら生徒会専用スペースで一緒に食べませんか?」
はぁ?何言ってんのふくかいちょー。その名の通り「生徒会専用スペース」に一般生徒入れていいの?
駄目だよね。つか駄目だろ。そんなんじゃあ他の生徒もいるのに示しつかないじゃん。
かいちょーもなんか言えよ。てんにゅーせいとキスしたくせに一緒にご飯食べれんの?てかかいちょーは他の奴とキスしたくせに俺と一緒にご飯食べれんの?俺無理なんだけど。
そんなことをぐるぐる考える俺をふくかいちょーやおもしろがってる双子はお構いなしに生徒会専用スペースに上がる。
まじでふざけんなよ。最後に上がった俺はさっきまでかいちょーの隣に座ってたけど今はかいちょーの席から一番遠い席に座った。
ふくかいちょーと双子は俺のその行動に驚いたみたいだけど、篠は分からない。篠の顔なんか、見たくない。
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