天邪鬼の猫。 | ナノ
7
お湯を頭から浴びる。なんか疲れちゃってそのままぼーっと。すると太腿を何かが伝う感覚がする。
「…うげ」
中出しされた精液がちょっとずつ溢れて流れ落ちてくる。なんかこの感覚気持ち悪いなあ。俺は後ろの蕾を拡げるように双丘を割る。するとゴポ、って生々しい音を出して精液がどろり、と溢れた。指を一本だけ挿れてナカに溜まった精液を掻き出す。
「…ん、ぅ」
自分の指で感じるとか、俺ちょー変態じゃん。…くそう。こうなったのもかいちょーのせいだ。もう篠なんかかいちょーじゃない。ばかいちょーって呼んでやる。
ナカを綺麗に掻き出し終わりシャワーで洗い流す。髪を洗って体も流してシャワー室から出てタオルを首にかけてパンツと制服のズボンを履く。着替えないし、仕方ない。上はお風呂上がりで熱いから何も着てない。
んでキッチンに行って、てきとーに飲み物を探す。…牛乳しかないじゃん。俺飲めないし…今からコーヒー淹れんのもめんどうだし…
ま、いいやあ
俺は飲み物を諦め応接間へ。ソファには優雅にコーヒーを飲むかいちょーの姿がいた。
「あ、かいちょー起きたんだね」
「涼のキスでな」
「…狸寝入りとかかいちょー意地悪ーい、なんか俺恥ずかしいじゃん」
「可愛かったぞ」
「かいちょーの寝顔もちょー可愛かったよ。ね、それ1口ちょうだい」
ニヤニヤと笑うかいちょーの横に座る。髪をタオルで乾かしながらお喋り。ふと、目の前が暗くなった。
「ん…ふっ」
口の中が、熱くて苦い。かいちょーが口移しでコーヒー飲ませてきた。確かにくれって言ったけど。そう言えばかいちょーのコーヒーはブラックだった。うげ、ちょーまずいし。
「…ばかいちょー。しね」
「あ?ベッドの中じゃアンアン喘いで素直だった癖によ」
「はぁ?そんなの言ってないし。かいちょーの勘違いでしょ」
「天邪鬼め」
「…天邪鬼ってなぁに?」
かいちょーはまた意地悪く笑って俺に触れるだけのキスをする。
「…素直じゃない奴、お前のこと」
この人には敵わないや。俺はかいちょーの胸に抱きついた。
「かいちょー、きらい。ちょーだいっきらい」
素直じゃなくてごめんねーだ。
天邪鬼。fin.
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