天邪鬼の猫。 | ナノ






お湯を頭から浴びる。なんか疲れちゃってそのままぼーっと。すると太腿を何かが伝う感覚がする。


「…うげ」

中出しされた精液がちょっとずつ溢れて流れ落ちてくる。なんかこの感覚気持ち悪いなあ。俺は後ろの蕾を拡げるように双丘を割る。するとゴポ、って生々しい音を出して精液がどろり、と溢れた。指を一本だけ挿れてナカに溜まった精液を掻き出す。


「…ん、ぅ」


自分の指で感じるとか、俺ちょー変態じゃん。…くそう。こうなったのもかいちょーのせいだ。もう篠なんかかいちょーじゃない。ばかいちょーって呼んでやる。


ナカを綺麗に掻き出し終わりシャワーで洗い流す。髪を洗って体も流してシャワー室から出てタオルを首にかけてパンツと制服のズボンを履く。着替えないし、仕方ない。上はお風呂上がりで熱いから何も着てない。

んでキッチンに行って、てきとーに飲み物を探す。…牛乳しかないじゃん。俺飲めないし…今からコーヒー淹れんのもめんどうだし…


ま、いいやあ

俺は飲み物を諦め応接間へ。ソファには優雅にコーヒーを飲むかいちょーの姿がいた。



「あ、かいちょー起きたんだね」

「涼のキスでな」

「…狸寝入りとかかいちょー意地悪ーい、なんか俺恥ずかしいじゃん」

「可愛かったぞ」

「かいちょーの寝顔もちょー可愛かったよ。ね、それ1口ちょうだい」


ニヤニヤと笑うかいちょーの横に座る。髪をタオルで乾かしながらお喋り。ふと、目の前が暗くなった。


「ん…ふっ」


口の中が、熱くて苦い。かいちょーが口移しでコーヒー飲ませてきた。確かにくれって言ったけど。そう言えばかいちょーのコーヒーはブラックだった。うげ、ちょーまずいし。


「…ばかいちょー。しね」

「あ?ベッドの中じゃアンアン喘いで素直だった癖によ」

「はぁ?そんなの言ってないし。かいちょーの勘違いでしょ」

「天邪鬼め」

「…天邪鬼ってなぁに?」


かいちょーはまた意地悪く笑って俺に触れるだけのキスをする。


「…素直じゃない奴、お前のこと」


この人には敵わないや。俺はかいちょーの胸に抱きついた。


「かいちょー、きらい。ちょーだいっきらい」


素直じゃなくてごめんねーだ。





天邪鬼。fin.
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