天邪鬼の猫。 | ナノ






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目が覚めると、隣でスヤスヤと眠るかいちょーがいた。


睫ながー…

ちょん、と内緒で触れてみる。ピクン、て揺れておもしろい。


もっと触ったろぉっと

ふにふにでやわらかいほっぺたをつついたり、つんって鼻の先を触ってみたり、赤いさらさらの髪を手で梳いてみたり。何をしてもかいちょーは起きないの。


…ちゅー、してもいいかな

かいちょーの唇をなぞる様に触れる。ツヤツヤしてて色っぽい。


チュ、
触れるだけのキス。篠が起きないようにそーっと。すると寝てるかいちょーはちょっとだけ身動ぎした。


まだ、寝てる…

かいちょーの寝顔はあの厳つくキリっとした顔の名残なんか1つも無い。子供のようにスースーと寝息を立ててる姿がちょー可愛い。俺はそんなかいちょーを起こさないようぎゅーって抱きしめてからベッドから抜け出した。…実はかいちょーが起きてたなんてことには気づかずに。






仮眠室から出て脱ぎ捨てた俺の服を拾って裸のままシャワー室へレッツゴー。あー、なんか腰痛いや。


今思ったら俺ってばかいちょーと会って1日も経たずにえっちしちゃったんだなぁ

てゆーか俺、かいちょーのこと好きになっちゃったし。わー、どうしよ。これって告白した方がいいのかなあ。でもかいちょーモテモテじゃん。親衛隊の中とかに恋人とかいたりしたらどーしよ。俺振られちゃーう…。うん、もうとりあえずこの問題は今はおいとこう。とりあえずシャワー浴びよう。


シャワー室についてそこらへんに服を置いといて蛇口をひねってお湯を出す。
かいちょーのばかやろー。中に出して…。後処理の仕方とか分かんないんだけど。これって自分でやんの?自分の指つっこむの?やーだーなあ。


かいちょーのばかやろー、ばかやろー、ばかやろー…


くそ、なんで俺はかいちょーが好きになったんだ。



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