天邪鬼の猫。 | ナノ






(背後注意)



さっき咥えさせられたかいちょーの指は俺の後ろの中を解してる最中。足を大きく開かされてひっくりかえった蛙みたいだ。無理矢理足を押さえられてて、篠、すんげー力強いから抵抗しても意味無かった。行き様のない快感に震える両手はできるだけ恥ずかしい声を出さないように押さえるだけで精一杯だ。


くそう…。こんな格好させられるなんて最悪だあ…

あとでかいちょーに超甘甘涼ちゃん特製コーヒーを淹れて嫌がらせやるんだからと心の中で毒吐いても正直かいちょーの指はナカを掻き乱していて男として恥だけどちょー気持ちい。


「うぅ…っ、かいちょ、の…ば、かあ」

「あ?もう挿れて欲しいのか?」

「ちが…っ、うあっ、あん、あっ」

「お、ここがお前のいいところだな」

「やぁ、あっ…んあっ、」

さっきより遥かにナカを掻き乱す指の動きが速くなって、前立腺にいい感じに擦れる。


「し、の…ぉっ、も、イク…っ」

「ああ、イケよ」

「っや、あ、前…」

「駄目だ。後ろだけでイけ」


何の虐めだ。かいちょー、ちょー意地悪だ。なんて一瞬考えた瞬間、かいちょーの指は前立腺をわざと避けて擦るだけだったさっきより全然気持ちイイ。直に中にある2本の指が一番気持ちいいところを刺激する。


「ぅ、あ、あっ、ああんっ」


俺はペニスから白濁の液を自分のお腹にぶちまけてイってしまった。後ろだけで。初めてでそりゃあないよ。ありえない!ありえない!

むぅ、と膨れる俺にかいちょーは触れるだけのキスを1つ。リップ音をわざとらしく立てて男の俺に向かって「可愛い」と一言。ちょっとむかついたから「篠のばか、ばーか」と言ってやった。

するとかいちょーはまたニヤリ、と笑ってあぐらを掻いて座る。俺は篠にまるで子供のように脇下に手をやって持ち上げられ、篠の両足の上に座らされた。できるだけ見ないようにしてるんだけど俺のイッたばっかの敏感なペニスににかいちょーのおっきいのが当たってて。多分この人は分かっててわざと当ててるんだろうけど。

目の前にはかいちょーのキレーな顔。こんな間近でかいちょーの顔見たの何回目だろ。ホントにキレー。男の俺でも羨ましいよ。
って、かいちょーに見とれてる間に後ろに違和感。


「んぅ、あぁっ」

一瞬、体を持ち上げられたと思ったら一気に解した俺アナルに篠の熱く滾ったペニスが俺を突き刺す。背中にはギシギシとベッドがあまりの激しさに軋んでる感じが伝わってきた。


篠に喘いでる顔なんか見られたくない…っ

俺はかいちょーのうなじに顔を埋めた。耳元で、かいちょーのほんの少し荒い吐息が聞こえる。


「…っは、涼、顔見せろ、」

「み、られたく…んっ、ない…ぁあっ」

「俺が見たいんだよ、顔上げとけ」

「ぅあっ…ん、しの、おれさま…」


見上げれば視界に広がるのは何度見てもやっぱりキレーなかいちょーの顔。
この綺麗な目も、真っ赤な赤いこの髪も、キスのじょーずなこの口も、今は全部、俺のものだよね?


「かいちょー、…キスして…」

「甘えん坊」

「じゃあ、っ、ぎゅーが…い、い」

「ンなもん両方してやるよ」


かいちょーにキスされたのと同時に俺は果てて、かいちょーは俺のナカに中出しした。どくんどくんて脈打っててすごい気持ちい。
薄れ行く意識の中で俺はしっかりかいちょーの微かに微笑むその笑顔を瞼の裏に焼き付けた。



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