天邪鬼の猫。 | ナノ
3
(背後注意)
「ん、むぅ…ふっ…ん」
足ガクガク、立ってらんない。
俺はかいちょーの首に両腕回して何とか自分の体を支える。俺の頭の後ろにはかいちょーの大きい手があって、腰にはもう片方の手でガッチリと捕らえられてた。
逃げられない。てか、逃げられたとしても気持ちよすぎて体に力はいんなくて逃げる気もしない。
「か、いちょ…っ、んむ…」
「…篠、2人のときは篠と呼べ」
かいちょーは少し唇を離してそう言う。やば、かいちょーの雰囲気ちょー色っぽい。
俺ノンケなのに。かいちょー限定ホモになっちゃう。
「…んっ、し、しの…っ?」
「ああ、もう一度」
「篠、篠…っ」
かいちょーはニヤリ、と笑うと俺自身にズボン越しから触れて揉んできた。
キスだけで気持ちよくなってた俺はすげー敏感になってて、他人に触られたのなんかも初めてでちょー感じてしまってる。
「ぅあっ」
「お前のココ、キスだけで勃ってるぞ」
ンなことかいちょーに言われなくても分かってるもん…。全身の熱がそこに集中して何も考えられなくなる。
「篠、も…涼って呼んでよお…っ」
篠だけ、俺に言わせるなんてずるい。俺も篠に名前を呼ばれたい。
- 13 -
[ prev * next ]
栞を挟む