天邪鬼の猫。 | ナノ
2
(背後注意)
「…ふっ、んむ…っ」
くちゅくちゅと何度も角度を変えて俺の口の中を犯す。唇を啄み、吸いついて、やばいほどそれがちょー気持ちいい。なんかトロけちゃいそ。
「んむぅ…っ、ぷはっ」
やっと唇を離してもらった。突然のことに俺の体はちょーおどろいて酸欠状態。床に膝を着いて肩でハーハーと呼吸する。窒息死しそう。
「かいちょーのばかやろー。いきなり何すんの」
「コーヒー淹れてくれたご褒美だ。気持ちよかっただろ?」
「うわ、ちょー俺様。俺の方がもっと会長気持ちよくさせれるしぃ」
「やってみろよ」
えっ。むりむり。俺こんなナリして双子書記にもセフレいっぱいいそうとか誤解されてたけど本当はチェリーボーイ、童貞なの。キスも実は今がファーストキスで。びっくりしまくりです。…びっくりはしたけど、まあ嫌ではないというか。
って、そんなことより!
かいちょー普通そんなの言う?なんかこの空気、俺がかいちょーにチューしなきゃいけない感じじゃん。
「何、できねェの?」
俺を嘲笑うような言い方。むかつく!キスぐらいできるし!
ぐいっ、
俺はかいちょーの胸倉掴んで口の中を犯してやる。舌をねじ込んでぐちょぐちょにして、かいちょーが俺にしたみたいに舌を絡めて唾液でぐしょぐしょにして。かいちょーはそんな風にされててもニヤニヤと目が笑ってて余裕な様子。俺を馬鹿にしてるようにも見える。
すると受け入れるだけだったかいちょーの舌は突然動き出して俺の舌に絡めてきた。
かいちょーは俺の後頭部を掴んでまた濃厚なキス。
かいちょーは一言、口を一瞬だけ離してこう言った。
「ヘタクソ」
嘲笑って、また俺の口内を貪った。
「んっ…ふぅっ…むぅ…」
やばい。ホントこれはやばい。かいちょー超キスじょーず。何コレ、気持ちよすぎなんだけど。
あー、理性どっか飛びそ。
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