更新履歴2012 | ナノ
俺はバスケが好き。
実はある人のバスケをしてる姿に憧れて、俺もバスケを始めた。
俺の憧れてる人はバスケがとてもじょうずで、楽しそうにバスケをする。
その人のプレイはほんとにバスケが好きなんだなってすっげー伝わってくるプレイ。
見てるこっちがスカッとするような、うおおって思うような、とにかくすげープレイ。
その人に俺はどうしてもバスケで勝ちたくて勝ちたくて。
他の人のプレイは一目見れば真似できんのに、どうしてもその人のプレイだけは真似できなくて、余計勝ちたくなって。
練習終わりの余った時間、一対一に付き合ってもらうけどいつも負けてしまう。それがかなり悔しくて、さらに勝ちたい気持ちが強まっていく。
でもその悔しさの傍ら、負けることに楽しんでる俺がいる。
その人とプレイするのはとても楽しい。
どうしてもその人からボールを奪うことはできないし、止めることもできない。ゴールすら奪えたことがない。
それでも、その人とプレイするのは楽しいんだ。
たまに、ほんと極たまに。
ディフェンスである俺の指がその人のボールにかすったときとか、あの人の読みについていけたときとか、もう少しであの人を抜けそうになったときとか。
今まではどんなに強い相手でも簡単に勝てた。でも今は勝てない。それがなぜか気持ちいい。
こんな気持ち、生まれて初めて。
だから俺をこんな風にわくわくさせてくれるモノに出会えたことは本当にラッキー。
もしもあのとき、あの人のボールが俺の頭に当たらなければ、今の俺はないに等しい。
あの人には感謝してる。おかげで毎日が楽しいんだ。
「青峰っち!一対一しねえっスか!」
俺はあの人と一緒にするバスケが好き。
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バスケを初めてしばらく経った頃の、まだキセキのみんなが黒子っちを信頼してる頃の黄瀬。
純粋にバスケが好きだけど、青峰のことを意識しはじめるようになった黄瀬を妄想。少女マンガでいう恋煩い的な?
自分ホモだったんかよ!って認めたくなさそう。黄瀬って。