何かしらのチョコレートのお菓子を常備している彼は、今日も鞄の中からよく見るパッケージの板チョコを取り出しながら言った。
「今日はホワイトチョコにしてみた」
「なんで?」
「だって、」
あまりにも白いから
ちらりと私の首を見て、そっぽを向きながら差し出されたひとかけのホワイトチョコレート。
私はそれを彼の指ごとぱくりと食べた。
ちら、と見上げる。
彼の目は 男 だった。
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