中編 | ナノ
「こんのクソ書記……っっ!!!!」
ガッと音がして、呻きながら書記さんが倒れる。
横から勢いよく蹴られた…んだと思う。僕自身も突然の事で頭の中で目の前で起きた事が処理しきれてなかった。
「…か、会長さん…」
「ひぃ!!!!」
会長さんだった。
安心か、まだ恐怖があるのか。訳がわからず、涙が出てきた。
そして気が付いたら会長さんに米俵のように抱えられていた。
「会議出てねぇと思ったらてめぇ、ひぃに何してやがるんだよ!!」
「あー…忘れてた…俺は小動物と戯れてただけだ」
「てめぇ…ぶん殴るぞ…」
「それ、会長のなの?」
「それって言うな!次、ひぃに近づいてみろ!!蹴りだけじゃすませねぇぞ!!!!」
そして僕は会長さんに抱えられたまま、何処かに連れて行かれる。
苛々として無言の会長さんは凄く怖くて、またそれにも泣けてきた。
(欲しいなぁ…すーもあのうさぎも。飼いたい)
------------------------書記さんは小動物大好き。そしてちょっとズレ気味。
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