中編 | ナノ
「っしょ、書記さ、ん…」
「…お前ちっこいな…細いし…うさぎみたいだな…食えそう…」
首元に顔埋められながら、ぼそぼそと話されると、くすぐったい。しかも何か不吉なこと言われた気がするんだけど…
「…くすぐ…ったいです、書記さ、ん……っ!」
書記さんの腕の中でモゴモゴ動いてると、急に首元を甘噛みされた。
「ぅえ!?…あっ」
噛み付かれたところを舐められる。自分でも聞いた事のないような声が出る。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!!
歯を食い縛りながら口を手で押さえて声をやりすごそうとすると書記さんの指が背中からシャツの中に入ってきた。
「ちょ、ちょ、ちょっと…!!やめて下さい!!」
これは抵抗しないとヤバい。何されるか。怖い。誰か誰か…!
「白いな…可愛い。うさぎうさぎ……」
僕、うさぎじゃないし!!これはいっそ叫ぶしかないと声を出そうとした時、ガサッと物音がした。
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