同い年紺野くん

クラスメイト

 中学時代からの人望も厚い紺野は、高等部に進学してもなんら変わりのない生活が過ぎていく事に少しだけた
め息を吐いていた。友人や信頼できる同級生に先輩達がそのまま居るのは果たして万事良い事なのだろうか、と
贅沢な文句までもらしそうになって口をつぐむ。
 思考がネガティブになっている原因はただ一つ、もう直ぐ開催される体育祭が原因だった。
 運動がそれほど得意ではない紺野は、体育祭は目立たないように地味な競技に参加してやり過ごしていたのだ
が、高等部にはアレがあるのだ。

「紺野くん、フォークダンス苦手なの?」
 今日の練習で足を踏んでしまった女子が、紺野の前に立っている。黒目がちな瞳できょろっと見上げられて、
紺野はたどたどしく頷いた。
「そうなのー、意外だね」
「運動自体あんまり得意じゃないんだよ」
 えぇ?という反応に、余計胃が重くなる。体格が良いせいか、あまり運動音痴には見られない。そのことが紺
野の悩みでもあるのに、ぐりぐりと痛いところを突かれて眉間に皺が寄ってしまう。
「簡単じゃない、ほら立って立って!」
「え、えぇ!」
 はっしと手を捕まれて、立ち上がるように促される。教室に誰も居ない時を見計らったのか、そのまま二人き
りの教室の空きスペースまで引きずられてしまう。
「ほら、でん!てれれれれ、てんてんてーん!らーらら、らーらら…」
「うぇ?」
 彼女はあの有名なフォークダンスソングをゆっくり歌い始め、紺野には複雑怪奇にしか思えないステップを軽々
と踏み始める。唐突な事もあってもだもだと足も腕も絡ませる紺野に、にこーっと笑った彼女はぴたりと歌うの
をやめる。
「ホントに苦手なのね。ふふ」
「だからそう言ってるだろ」
 クスクス笑われてむっとしてしまう。掴まれた手を振りほどき席に帰ろうとすると、ごめんねと彼女が走り寄
ってくる。
「あのね、皆紺野くんが元生徒会長で頼りになって万能だって言うからね、意外だったの」
「皆僕の事を買いかぶりすぎなんだよ」
 紺野は自身の事をけして優秀だとは思っていない。見栄張りと優柔不断さが努力を生んで、人より良い成績を
残しているだけなのだ。
「そうなの?」
「そうだよ」
 むすっとしたまま彼女にそう答えると、ぱぁっと満開の笑顔が咲いて驚いてしまう。
「かわいい」
「きみは失礼なひとなのかい?」
 鞄を手にとって紺野が帰ろうとすると、ぎゅっと腕を握られる。何処までも馴れ馴れしいなと不機嫌さも露に
睨みつけると、あの印象的な目がくるんとまた見上げてくる。
「ごめんなさい。前後の席なのに、なんだか凄い人みたいで話しかけづらかったから」
「…だから、凄くなんかないって…」
「あのね、私と仲良くしてくれる?」
 そのあまりの直球な言葉に、面食らう。今までの言動からするとどうやら彼女は高校入学組らしく、はば学の
おっとりした空気にはまだ染まっていないのかも知れない。
 もぐもぐと言葉を噛んで返事を戸惑う紺野を、彼女はただじっと見上げてくる。その視線に負けてふっと視線
をそらし、無難な言葉を選ぶ。
「まあ、クラスメイト位には」
「ありがとう!」
 また笑った彼女は、手を離して自分も鞄を手に取った。このままだと下足箱までは一緒に帰る事になってしま
うが、無難な交わし方が紺野には思いつかない。案の定並んで歩くことになり、妙な距離感にざわざわとする。
先程までは無礼なまでに色々と聞いてきた彼女もだんまりで、黙々とした居心地の悪さがたまらない。
「あの、きみは高校入学組なんだっけ」
「そうだよ。隣の市から引っ越してきたの」
 差し障りない会話を始める事ができてほっとする。そういえば、こうやって手探りに友人を作るのはどれ位ぶ
りだろうと思い返す。話しかけられたり頼られたらきちんと返すが、私生活では存外に内向きな紺野だった。
「そうか、じゃあ大変だね」
「そうでもないわ。小さい時ははばたきに住んでたから、…あ!」
 下足箱に、特徴的な灰色の髪の毛が見えて彼女は声を上げる。
「セイちゃん!」
「誰だ!げっ…」
 くるりと振り返った彼は、露骨に嫌そうな顔をして少女を睨みつけた。
「設楽、彼女と知り合いなのか」
「紺野まで…、厄日だ」
 質問には答えず頭を振る設楽は、二人を無視して靴を履いてさっさと帰ろうとする。
「幼馴染というか、小さい頃一緒に遊んでた事があるの」
「へえ、そうなのか」
「というか、私は紺野くんがセイちゃんと仲良いのが意外なんだけど」
 いつのまにか設楽の腕を握っている彼女は、やはり油断ならない。離せ離せともがく設楽に、幼い日の二人の
関係が透けて見えた気がして紺野は思わず笑ってしまう。
「設楽の世話役と言うか何と言うか、担任の先生からヨロシクなと言われてしまって…」
「うるさい、俺は世話などいらん」
 所謂上流階級の出身で、小学校も中学もそういった学校に通っていた設楽はいまいち行動がおかしい所がある。
何の理由か、若干お坊ちゃん校ではあるが所詮一般人の多いはば学には馴染まないことも多いだろう、とお目付
け役を賜ってしまっていた。
「じゃあ三人で友達だね!」
「何でそうなるの…」
「嫌だ、離せ小雪!」
 そこで、初めて紺野は彼女の名を知った。こゆき、という清楚な名前は目の前の押しの強い少女には不釣合い
な気がして妙に印象に残ってしまった。

運動会

 何の因果か、紺野は小雪と二人三脚をすることになってしまった。大体男女一組という選出方法が間違ってい
ると思うが、伝統らしいので文句は言えない。
「練習する?」
「そうだね、一回くらいは練習しておかないとこけるかもね」
 前の席から振り返って、何時ものように見上げてくる彼女に正直な気持ちで答える。大体彼女とは二十センチ
近く身長が違うのだ。いっそのこと非力な紺野でも、彼女を抱えて走った方が速いのではないかと思えてしまう。
「じゃ、どこで練習しようか…」
 あんまり目立たない所が良い、と紺野が打ち明けると小雪はふふっと笑う。
「会長クンの見栄っ張りィ」
「…怒るぞ」
 わざと紺野を苛立たせるような言動に、分かりやすく怒ってみせる。ごめんねとすぐ謝ってくるのに頷き、は
ぁとため息を吐く。
「裏庭にある園芸部の畑の横に空き地があるから、そこで練習しよ?」
「そんなスペースあったっけ」
「あるのよ、そしてわが園芸部はあわよくばそこを畑として取得すべく…。紺野くん、生徒会でてこ入れしてくれない?」
 しない、とばっさり切ってさて何時練習するかと具体的な話に移る。私はいつでもいいよと言う彼女にじゃあ
次の体育がある日に、と約束する。
「そういえば、君、園芸部なんだね」
「そうよ。憧れの緑の指賞受賞者の温室に触れて、幸せなの」
 にこっと笑う顔は本当に幸せそうで、その充実した様子を少し羨ましく思う。
「練習するついで温室見てってよ。今はね―…」
 あれやらこれやら紺野には呪文にしか聞こえない植物の名前を挙げて、見ごろだという彼女はもう一人前の園
芸部員のようだった。



 数日後の放課後。体操服に着替えた二人は、園芸部の物置横で足をくくり、よろよろと二人三脚の練習を初め
ていた。
「せーの、いち!に!いち!に…」
「ちょっと、ま、って、はや!」
 小雪についていけず紺野が膝からこける。やわらかな草と土に倒れこみ、それに釣られて彼女もべちゃっとこ
けてしまう。
「っつー」
「いったあ…!もう!」
 こけたのなんて何時振りだろうとずれた眼鏡を直しながら体を起すと、じわっと涙目な小雪がぷりぷり座って
いた。体操服が泥まみれになってしまった彼女はぱんぱんと汚れをはたき、紺野のジャージの泥も落としてくれ
る。
「あ、いいよ。自分でするよ」
「もう落ちたよ。今度は紺野くんが掛け声掛けて、ゆっくりね」
 手を繋いで同時によいしょ、と立ち上がる。
「じゃ、いくよ。せーの、みぎ、ひだり、みぎ、ひだり…」
 ゆっくりと、確認しながら足を出すとそれなりの早さで歩くことが出来る。だんだんスピードを上げて、小走
り位のスピードまで上げてじょじょに速度を緩める。
「ふぅ…」
「何とかできたね…ふふっ」
 またクスクス笑う小雪にむっとして、何笑ってるのと食いつく。あまり感情の波立たない紺野なのに、彼女に
対しては直ぐに怒ってしまう。
「だって、気付いてないの。掛け声が右左じゃ、私の足は逆だよ?」
「あ…」
 その紛らわしい掛け声でもこけずに走れる彼女は、やはり運動神経がいいのだろう。自分のどんくささに紺野
が赤面していると、小雪が背伸びをしてよしよしと頭をなでてくる。
「上手くいくなら万事オッケーだから。本番も右左でいこ?」
「う…」
 じゃあもう一回、と練習を継続させる彼女に大人しく従い右、左、と声を出す。まるで弟の様な扱いに、実の
姉を思い出してげんなりした。


「紺野君、昨日は校舎裏で大変だったみたいだね」
「え?あ、赤城先輩?」
 にこりと笑みを浮かべて生徒会室の椅子に座る先輩は、実に楽しそうだ。あの練習を見られていたのかと思う
と頬に血が上り、居た堪れない気持ちになってしまう。
「なんだ、照れなくていいじゃないか。努力は美しいよ?」
「いや、それは…そうですが」
「泥まみれの青春、いいじゃないか」
 からかうような調子でそう言われては、紺野は引きつった顔しか出来ない。結局泥まみれになるまで、紺野が
転び小雪を巻き添えにしたのだ。さらについでとフォークダンスもみっちりと教え込まれてしまい、実は今日筋
肉痛で全身がいたい。
 推されるままに入った生徒会は、やはり紺野の性に合っている。高校では別の部活に挑戦しても良かったんだ
けどなと紺野が愚痴をこぼすと、小雪はうそばっかりと笑った。
「あのこ、膝がばんそうこうまみれだったじゃないか。女の子にはちゃんと気を使ってあげないといけないよ」
「はい…」
 どこまで見ているんだ、と苦手な先輩の言うことに俯く。たしかに今日登校してきた彼女の膝は創だらけの青
あざまみれで、酷く申し訳ない気持ちになったのだ。
「いいのいいの、私がハーフパンツだったのがいけないんだから」
「だけど…、ごめん」
 いつまでも申し訳なさそうにする紺野に呆れたのか、彼女は三時間目の終わりにくるりと振り向いてこう言い
放った。
「じゃあ、勝とうよ。ね、私一位になりたい」
「え、ええ…?」
「出来る限り練習するよ!返事は?」
「…」
 口をつぐんで動揺する紺野の机をパンと叩き、ぐっと至近距離で見つめられる。それに押されて、こくんと頷
くとにこっと少女が笑顔になる。
「ふふふ、特訓よ特訓!もえるわぁ…」
「ひ、お、お手柔らか、に…」
「やだ」
 体育祭まであと一週間。その間にどれほど自分が苦しむのかと思うと、目の前が真っ暗になる気がした。


なつやすみ

 浜辺のパラソルに一人たたずみ、紺野はぽかんと立ち止まっていた。何故自分はここにいるのだろうと思い返
すだに不思議でならない。
「お、おまたせしました」
「…う、うん」
 ぱすぱすと砂を蹴ってやってきた小雪は、顔を赤くして俯いている。薄い緑と白のグラデーション柄のビキニ
が実に良く似合っていて、日の光にキラキラと輝いて見えた。
「あの、花椿さんは?」
「急にバイトの人手が足りなくなったからって…」
 そう、と頷きつつこれはあの花椿カレンに一杯食わされたなと冷静に判断する。
「焼けちゃうよ、とりあえずこっち」
「うん」
 紺野が立てたパラソルの下に彼女を座らせて、さて困ったぞとまごつく。なにせ女の子と二人きりで出かけた
のは初めてだし、その初っ端が海だなんてハードルが高すぎる。何故こんな事になったのだろうと、紺野は呆然
とした。


 始まりは、紺野が何となく彼女の園芸部に顔を出したことだった。
 夏休み。生徒会は特に活動をしないか、まあ備品の整理や細々とした雑用はある。そんな雑事の当番になった
紺野は、ゴミを捨てに行っただけでも汗ばむ暑さに額を拭う。クーラーが効いた校内にさっさと戻ろうとすると、
ふと麦藁帽子を被った園芸部員が遠目に見えた。
 この暑いのに精が出ることだと感心し、小雪の顔を思い浮かべる。既に生徒会室の鍵は閉めており、このまま
帰るだけなのでふらりと温室の方へと歩き出す。
 暑い。焦げ付くような太陽光線が容赦なく紺野を襲い、本当にこんな中土いじりをしているのかと不安になる
が、果たして彼女はへちま棚の手入れをしていた。
「村田さん」
 すぅ、と植物のカーテンのおかげで少し涼しくなった場所でそう声を掛けると、ジャージ姿がびくっと振り返
る。
「わっ、びっくりしたぁ。紺野くんどうしたの?」
「いや、特に…用事は無いんだけど」
 はい、と途中の自販機で買ったスポーツドリンクを渡すとありがとうと彼女は笑う。首にタオルを巻き麦藁帽
子を被り、腰から虫除けを下げた彼女は実においしそうにごくごくとペットボトルを空ける。その飲みっぷりと
上下する白い喉に何故かどぎまぎしながら青年が佇んでいると、はっと何かに気付いた小雪が紺野の腕を引いた。
「どうしたの」
「早く出ないと…!」
 いい加減彼女の強引さと言うか活発さには慣れてきたので、されるがままに引きずられ園芸部の部室まで連れ
て行かれる。そこは部室棟ではなく、ちいさな木造の作業小屋のようなもので周囲は無造作な植物に溢れていた。
 そのはば学とは思えない光景にぽかんとしていると、救急箱を持ってきた彼女が目の前にちょこんと座った。
「あっちゃー、やっぱすっごい刺されてるよ」
「え、あ、あ…」
 そこで初めて紺野は自らの腕の惨状に気づいた。無数に点々と張れたあとが残り、随分とかゆくなりそうな虫
刺されが出来ている。
「うで出して、そうそう」
「ごめん、自分でやるよ」
 いいのいいのとその制止を押し切り、彼女は軟膏を紺野の腕に塗っていく。その手つきが優しくて、不思議と
安堵する。昔、母親に擦り傷を消毒してもらった時のようなむず痒さに何故か頬に血が上がる。
「よっと、首はどうかな、っと」
「!」
 不意に乗り出した小雪が首筋を覗き込んできてどきりとする。さらさらの髪の毛や、ずっと屋外で作業をして
いたせいかお日様のような匂いのする体にばくばくと心臓が高鳴りだす。
「あー食われてる、紺野くんよっぽど美味しいんだね。刺されすぎ」
「ひっ!」
 普段人に触れられることなど殆どない皮膚の薄いそこに触れられ、ぐい、と彼女の体を掴んで押し返してしま
う。
「え、何?どしたの?あ…」
「自分でやるから…!」
 流石に真っ赤になった紺野の反応で、自分の行動の危うさに気づいたのだろう。意外なことに彼女も真っ赤に
なってはいとしおらしく軟膏を渡してくる。ミンミンと鳴く蝉の声だけが響き、壊れそうな扇風機がぶんぶんと
首を回している狭い小屋に、ちょっと意識をしてしまった男女が二人きり。だらだらと汗が流れて制服が背中に
張り付くのを感じると、ふと目の前で俯く彼女の長袖Tシャツもばっちり汗で張り付いていて下着が透けて見え
るという居た堪れない状況になっており益々よく分からない八方塞り状態になる。
「あ、あと、えと、あのね」
「う、うん、なんだい」
 むりやり会話をしようとしているらしく、小雪は珍しく言葉に詰まっている。紺野も紺野で上手い返答などで
きずに固まったままだ。
「あさって、日曜日、暇?」
「うん」
 会話の内容はあまり頭に入っていないが、確かに今度の日曜は何も用事がなく、電車でふらりとどこかに行こ
うかなと思っていた。
「はばたき駅前十時集合!」
「え、えええ?」
 あまりに唐突なその宣言に、素っ頓狂な悲鳴を上げてしまう。その反応に我に返ったのか、頭のてっぺんまで
真っ赤になった小雪は、もごもごと嫌なら来なくて良いしごめんねと言い訳をしたあと、がたんと立ち上がった。
「なしなしなしなし今のなし!ごめん忘れて!さ、かーえーろー!」
 その白々しい態度に、紺野はカチンと来る。
「言い出しておいてなしはないだろう?行くよ、はばたき駅前十時だね?」
「え、えええー…」
 こんどは小雪が変な悲鳴を上げて振り返る。目の据わった紺野は何かもぞもぞと鞄を漁ったあと、携帯電話を
取り出した。
「何かあったらいけないから、連絡先教えて」
「う、うんいーよ!番号くらいいーよ!」
 妙に上ずった声を出す彼女はロッカーから素早く携帯を取り出してくる。
 なぜか見慣れたはずの赤外線通信の画面がひどくもどかしくて、紺野は胸をぎゅっと押さえた。


『カーレーンー!どうしよーーー!』
「良かったじゃん!デートしてきなよ」
 電話口で動揺する友人を、カレンはニヤニヤしながら煽る。何のかんの言いながら紺野の事が気になっていた
らしいバンビちゃんは、突然のチャンスに足が震えているようだった。
「しかも水着デートとか!やるじゃんバンビ!」
『ちがうもん!デートじゃないもん!海なんて行かないし!』
「えー、もったいない。カレンさんが水着選んであげるよ?」
 健康的な彼女に似合いそうな水着は、既に幾つかセレクトしてある。もちろんみよと自分の分も選んであって、
キューティー3でプールにでも行こうと思っていたのだ。
「まぁ、最初は無難に公園とかがいいかもね?」
『そ、そうよね。適当に散歩でもしたらいいのよね』
 そのあまりにも恋愛初心者な言葉に、カレンはてこ入れを決意する。紺野とバンビ用の水着を持って待ち合わ
せ場所に行き、言いくるめた上で海まで連れて行って放置。これでカンペキと自画自賛する。
『夜中にごめんね、カレン。色々聞いてくれてありがとう』
「いいえー、がんばってねー?」
 

■つづく?



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