琉夏×バンビ(小鳥)と平×みよのお話です

■事の始まり

 始まりは、高校最後の文化祭。
 毎年のように占いの館を開くみよは、美術部の小さな控え室を借り黙々と準備をしていた。暗幕を張って、そ
れらしく飾りつけ。小柄なみよには骨の折れる作業が多い。
「ミヨー、手伝いに来たよー」
「バンビ、ありがとう」
 だから、すらりとした友人が彼女のクラスメイトを連れて加勢してくれたのは非常にありがたかった。みよの
指示を受けわいわいと働き始める同級生らを見て、今年のローズクイーンはバンビに決定だなと心中呟く。
 清楚で真面目、人望もあってアルバイトも部活もこなす彼女は正直とてもまぶしい。あの桜井琉夏と付き合っ
ているのに、一切ひがまれない事がある種の証明とも言えた。
 たまにぼうっと彼女のことを見ている男子もいるが、つりあわないと諦めることが多いのだろう。今だって一
人、ふとした時に視線を送っている男がいる。
「平君?なあに」
「い、いや、小鳥さん…あの、何でもない、よ」
 平とか言う男は、誤魔化してぼりぼりと頭を掻く。男の失恋を目の当たりにするのは妙に気まずい物だ。
 ふと、彼の星がどちらへ動いているかを水晶越しに眺めてみた。隣にいる小鳥の星は、壊れようも無いほどに
桜井琉夏と繋がっている。
 一見、彼の星は停滞しているようだった。ふぅと息を吐き、集中する。ざぁっと周囲の音が遠くなり、星の輝
きだけがみよの世界を塗りつぶす。
「お星様、教えて…、え?」
 今までにない結果にみよは驚く。真っ直ぐにこちらへ向かってきた光に、一瞬解釈を戸惑ってしまう。
「う、うそ…。なんで?」
 大事な水晶をごとんと取り落としてうろたえると、驚いたように振り返った平が慌ててそれを拾ってくれる。
「えっと…宇賀神さん、だっけ。割れなくて良かったね」
「―っ」
 にこっと笑って手渡してくるのを、乱雑に奪い取る。面食らったように立ち尽くす彼に礼もいわず、みよはさ
っさと自分の作業に戻った。
「タイラー、お前宇賀神さんに何かしたのか?」
「苛めちゃ駄目だよ、タイラー」
 周囲のクラスメイト達が彼を取り巻いて口々に言うが、何の心当たりも無い平はただうろたえてしまう。
「え、俺初対面だし、拾って渡してあげただけなんだけど…」
「でも宇賀神さん大人しいし、怖かったんじゃないの?」
 理不尽だとは思うものの、中央のテーブル周りをちょこちょこと飾りつけする姿は確かに小動物めいていて悪
いことしたかな、と思ってしまう。
 何度か、小鳥を尋ねて教室へ来ていた小柄な少女。名前をおぼろげに知っている程度だ。凡庸であるがゆえに
人に怖がられた経験も少ない平は、妙に彼女の事が気になってしまった。

「…失敗した…」
 自分のことは占わない、そう決めているのに覗いてしまった。あの、平とか言う青年とみよは何かしらの強い
縁があるらしい。
 いくら先が見通せるとは言えどもみよだって普通の女子高生だ。精神的にはあまり強いとはいえない。占いの
結果にはとても左右されてしまうし、自分が信じる星の導きであればなおさらだ。
「やだな…」
 机に敷いたベルベットを弄り、ぽつりと呟く。もし、あの平がみよの恋人になるにしても、だ。きっかけは運
命とかそんな物ではなく、純粋に好きになって恋愛したかった。
 ちらり、と彼のほうを見る。
 偶然相手もこちらを見ていたらしく、ばっちり目が合って思わず素早く目をそらしてしまう。


■みよちゃん片思い編年末告白編―(予定)


■保健室にて

 貧血で倒れたみよはくったりと保健室のベッドに横たわっている。真っ青な顔が痛々しく、平は思わず髪を撫
でてしまう。もう時刻は夕方過ぎで、養護教諭は先程平と入れ替わりに帰ってしまった。
「多分もう少しで目が覚めるから、送ってやりな」
 と言い捨てて鍵を投げられた。いい加減な人だな、と思いながら平がベッドサイドに座っていると廊下から話
し声と足音がし、がらりと扉が開く音がした。
「ほら、開いてるって」
「でも先生が…」
 入ってきた人物は学園の有名人二人、桜井琉夏とその彼女であるローズクィーンの小鳥だった。
「桜井君に小鳥さん、先生はもう帰ったよ」
 ベッドのカーテンを少し捲って、平は二人にそう告げる。
「センセーも居ないならいいよね」
「もー…、学校の外の方がいいのに…」
 よく意味の分からない会話をしながら、琉夏が保健室の錠を閉め、二人はずかずかとベッドのほうへ近寄って
くる。
 ふと眠るみよを見つけた小鳥が、心配そうに口を開く。
「まだ起きないの?」
「ん、先生がもう少しって言ってたから、待ってるんだ」
「平君、やさしい」
 ほうっと溜息をつく彼女を、二つ並んだベッドのもう片方に腰掛けた青年が力任せに引き寄せた。
「きゃぁ!」
「ほら、俺も優しくするから」
 じゃーね、と美貌を歪ませた琉夏が二つのベッドを仕切るカーテンを閉めると、すぐさま悲鳴じみた小鳥の声
が漏れ始める。
「…―!」
 全く、何をやってるんだ。ここは学校だぞ、しかも隣に俺とみよちゃんがいるんだぞ、と居た堪れない思いで
平はうつむく。年末に泣きながら告白されて、一ヶ月とちょっと。受験の追い込み中だが…いやだからこそ、初
めて出来た彼女であるみよとはそれなりに関係を深めていた。だから、隣の状況がとてもよく分かってしまう。
『ふぁ…、あんっ、むね、噛んじゃ、や…』
『うーそ、きもちいーくせに』
 隣の平とみよのことなど気にもしていないのだろう。やりなれているのか躊躇が無いのか、どんどん激しくな
る衣擦れと声に、煽られるより戸惑ってしまう。
 そのやかましさに、眉間に皺を寄せたみよがもぞもぞと寝返りを打った。
「…ん、たい…ら?」
「…起きちゃった?」
 まだ幾分具合が悪そうに目を擦りながら少女は半身を起こす。
「もう、ゆうがた…、帰ればよかったのに」
 とろりとそう告げる様子はいつもより幾分素直で、ゆっくり話していたい気がしたが、今は非常事態だった。
「あのね、みよちゃ…」
『あ、あんっ!きちゃう、るかくんのがきちゃぅ…!』
『は、小鳥のナカ、すっげーズブズブ』
 平の言葉を遮り、思いっきり隣のベッドの声が響く。
「ぇ…?」
 きょとんと目を瞬いた後、みよはぎぎぎとゆっくり横を向きカーテン越しの人影を凝視した。
『はぁん、いぃ…っ!あっ!』
『―っ、は、オレも、イイ』
 相変わらず何の気遣いも無いあからさまな隣のベッドの声に、ぼっと真っ赤になったみよは思い切り目を逸ら
し、平に詰め寄った。
「な、なな、なんで?」
「…何でって言われても…」
「止めるとかしなかったの!ばか!」
 むにーっと頬を引っ張られて、八つ当たりじみたことを言われる。
「お、俺があの二人を止められる訳無いじゃないか!」
「情けないんだから…!平のばか!」
 キャンキャン二人が言い合いをしていると、カーテンがしゃっと開けられ琉夏が顔を出す。
「ミヨちゃん起きたの?…ああヤるならどうぞ」
 かさりと投げつけられ、毛布のかかったミヨの足上に落ちた物は正しくコンドームで、ガチンと二人を固まら
せた。

■結局やっちゃう

「ひゃぁん!あんっ、ああんっ」
 後ろからじゅぶじゅぶ突き上げられると脳がとろりと溶ける。信じられないくらい気持ちよくて、震えが止ま
らない。背面座位は、初めてだ。
「みよ、すっごい気持ち良さそう…」
「宇賀神さんって結構激しいんだ」
 一戦終わったらしい小鳥と桜井弟の声が聞こえる。
「はぁ…、あんまり見ないでよ…恥ずかしいなぁ」
 耳元でそう平が抗議する声が聞こえる。それでも彼は腰を止めないので、みよは反駁すら出来ない。
「やぁ…!やぁ…」
 ぞくぞくっと背筋に快感が走る。くうっと背中をしならせると、体を引き寄せるように薄い胸を掴まれて目の
前が真っ白にスパークする。
「ぐっ…、―ッ」
「あー、っ、あー…」
 ぎゅっと抱き締められ深く腰を固定されてイくのは初めてで、平の臭いと体温に包まれてぼうっとしてしまう。
「ミヨのイきかたかわいい…、ねぇチューして良い?」
 言うや否やベッドを降りてみよの前に立ったた小鳥は、その柔らかな唇で友人の唇を塞ぐ。
「ん、むぅ…っ」
「ちょっと、小鳥さん!」
 慌てる平を琉夏が手で制する。見て楽しめというのか、と眉間に皺を寄せて見上げるとにぃっと笑われる。
 ミヨも小鳥も心地良さそうに舌をしゃぶりあっていて、平を受け入れたままのそこも蠢く。
「ん…、なんだ、結構上手いじゃな…い」
「はぁー、は、した、じんじんする…」
 飽きることなくキスを続ける小鳥は、何時しか腰を震わせていた。自分がリードするキスというのも気持ちが
いいものだ、と没頭しているとがしりと腰をつかまれ、疑問に思う間もなく深く犯されていた。
「ひぁ…あん、も、もぉ…、るかくん…っ!」
「だって、無理。そんなにお尻突き出してエッチなキスしてる小鳥が悪い」
 みよの舌を開放し、彼女の手を握った小鳥は容赦のない突き上げにあられもない声を上げる。
「あ!あ…!すご、おちんちんすご…っ」
「へ、ば、バンビ…?」
 目の前で琉夏に犯され、鳴き始める小鳥は滅茶苦茶えっちだ。とろとろでびくんびくんしていて、すごいこと
を口走っている。
「あんっ!すごぉ…もっと…!」
「うんうん、わかった」
 琉夏も嬉しそうに頷いて犯しながらも体を撫でたり、尻を揉んだりしていた。
「え、えと…。えっと…」
「みよちゃんはしなくて良いよ…」
 なにか、もっとはっきりと気持ちいいと言った方が言いのかと首をかしげて見上げてくるみよに、平は苦笑す
る。別に直接言ってもらわなくても、彼女の体は言葉とは裏腹にとても素直だから直ぐ分かる。
「じゃあ、俺も。いい、よね」
 一旦腰を引いていた平が、もう一度ゆっくりみよの中に入り込んでくる。
「や、やぁぁ…」
 まだあまり馴れない衝撃に、どうしても体に力が入ってしまう。小鳥とつながれたままの手をぎゅうっとにぎ
ると、あまり焦点の合っていない目で彼女が見つめてくる。
「たいらくんの、イイのぉ…?」
 そんな事言える訳が無い。みよが黙って赤面していると、小鳥は矛先を平に向けた。
「ぜんぶ、はいった…あ、っふか、いっ!」
「ほーら、人のことばっかり気にしないの」
 びく、と一際大きく跳ねた小鳥は胸を揉みしだかれて高い声を上げつづけている。
 しかしみよの方も、そんな友人を気にする余裕は無かった。
「はぁ―はぁ―、ふかいぃ、うごけないぃ…」
「全部、みよちゃんの中にはいってるからね…」
「ぁ…こつこつ、しないでぇ…や、け…けんたく…ん」
「―ごめん、無理…だ」
 先端をねじこむ様にさらに深く串刺しにすると、痙攣したみよは全身を弛緩させた。
「あ…、ぁ、ふぇ、―っ、―っつ!」
 びちゃびちゃと愛液を零し、薄い腰を震わせる姿に煽られる。壊してしまいそうでいつもなら無意識にしてし
まう遠慮も、目の前で繰り広げられる激しいセックスにに釣られて吹き飛んでしまう。
「あ、ああっ、こわれちゃ、おなか、こわれちゃうぅ…」
「ごめ…、ごめん…ッ」
 せめてもと、ぎゅっと抱き締めて体を捻りキスをする。
「るかくぅ…ん!あ、ぁ―きもちいーよぉ…!」
「けんたく、ん、けんたくぅ…、すご、すごぉ…」
 厭らしい水音が激しくなり、小鳥とみよは抱き合いながら痙攣した。何時までも続くその快感は、意識を蕩け
させる。
「いってるの、やぁ!わたしいってるのにぃ…」
「ひぃ…けんたくぅ…ん、ひっく、うぇ…」
 絶頂のさ中も突き上げられる感触に、小鳥は涎をこぼして善がり、みよは泣き出してしまう。
「あれ、泣いちゃった」
「…かわいい…」
 くすんくすんと鼻を鳴らしながらぎゅっと小鳥にしがみ付くみよは、平の胸をきゅんとさせる。
「―、はぁ、はっ、―っ!」
 ゴム越しに思い切り射精すると、泣きながらも目を細めたみよが深く息を吐いた。
「ほら、こっちおいで」
 ぎゅっと抱き合っている手を離させて、小さな体を抱き締めるとごろごろと懐かれて幸せだ。
 向こうも向こうで終わったらしくくったりした小鳥を琉夏がベッドに運んでいった。



■ にゃんにゃんみよちゃん(小スカ注意)

 美術室で居残りをしてカンバスに向かうみよを見つけて、小鳥は一緒に帰ろうと声をかけた。しかし、集中
しているらしい彼女は反応せずに一息ついて筆をおいただけだった。
 ふとそこで悪戯心が起きた。びっくりさせてやろうとそろりと近づき、がばりと後ろから抱きつく。
「んにゃぁっ!」
「へへー、びっくりした?」
 そのまま抱きついた部分をふにふにと触ると、ひくんと背中を反らして反応する。
「も、バンビ、やめ…!」
「あれ?」
 そういえば手に当たる感触は柔らかい。丁度胸を触ってしまったか、と思うも全く反省はしない。
「ん、にゃ、ぁは、やめ…ぁ」
「制服の上からでもそんなにいいの?ははーん、平くんと上手くいってるみたいね」
「や、やだ、そん、なこと、なぃ…」
 びくびくと跳ねる体は、全くことばを否定し切れていない。元からくすぐりには弱かったから、感じやすい体
質になってしまったのだろう。そのまま無言でスカートに手を伸ばすと、体を捻って逃げを打たれる。
「や!さわらないで!」
「えー?」
 あまりの可愛い反応に、つい悪乗りしてしまう。胸を揉んだまま片手を太股に滑らせると、いやいやと首を振
るみよは小さく声を上げる。
「あれ、もしかしてこれヒモぱんつ?」
 つうと腰骨をなぞる小鳥の指先の厭らしさに、ぎゅうと目を瞑る。
「両側リボンで結ぶ奴だ!やらしー…」
「やっ、やぁ…、もぅ」
「もしかして今日デート?」
 そういいながら太股を撫でられ、またぞくんと痺れてしまう。尻を少し撫でられたあと、濡れた部分をなぞら
れ立っていられないほどに目の前がチカチカする。
「んにぃ…、ひぁ…」
「…カワイー、いいなぁ平君」
 ふっくらとしたそこを下着の上から何度もなぞると、顔を赤くしたみよはくたくたとへたりこんでしまう。そ
の体重を支える事は難しく、小鳥も一緒になって座り鞄の中から小さな巾着を取り出す。
「あ!ぁああ!にゃうっ!あぅ?!」
「ふふ、はじめて?」
「や、やぁああぁあ」
 固くて振動するモノが股間に宛がわれている。それが小鳥の手で割れ目や敏感な突起に押し付けられ、痺れ
るような強烈な感覚をみよに与えてくる。
「ひゃめ、ひゃめればんび、あ、ぁあ」
「キモチイーでしょー」
 と、そこでみよの鞄の中から着信音が流れた。
「みよ、でんわだよ。平くんからだ、」
「はぁー…はぁー…、やだ、やだぁ…でないで」
 程なく着信音は消え、代わりにメールが届く。
「いまからそっちにいくよ、だって。あ、ホントにデートだったの?」
 ふるふると頭を振る。ただ単に、今日は平が遅くまで学校に残る用事があり時間が合えば一緒に帰ろう、そう
いっていただけなのだ。
「じゃあ、邪魔モノは退散しますか」
「に、にゃ!あぁああああぁああ!」
 パンツをずらされ、振動する小さな塊をじかに押し付けられる。小鳥はそれをぬるぬると行き来させた後、
膣口にひっかかったのをしめたことにくっとみよのナカへと滑り込ませる。ごぷごぷと溢れる愛液が小鳥の指
を濡らし、友人の絶頂を知らせた。はらはら涙を零しながら、股間からピンクのコードを垂らすみよは、とても
かわいそうで可愛い。
「ここがダイヤルで、強さを調節できるから」
「ぁー…、あひぃ…、はー…」
 振動を止めずに、ぐったりした体をカンバスにもたせ掛けてやる。平が来る前にさっさと去ろうと思い鞄を拾い上げると、自分の携帯も着信している事に気付いた。
「あ、琉夏くん?どうしたの…ふふ」



 上機嫌に携帯で話す小鳥は、擦れ違いざまに平にウインクを飛ばしてきた。その仕草が綺麗で一瞬ぼうっと
してしまったが、頭を振り美術室へと向かう。もう薄闇が支配し始めた校舎内には殆ど人が居らず、青年の足音
だけがよく響く。
 コンコンと美術室のドアをノックし、返事が無い事に首をかしげる。ワガママで横暴なようだが、みよは約束
をすっぽかしたりマナー違反だと思われることはしない。先程の電話とメールに返事が無い事から、もしかした
ら集中して絵を描いているのかもしれないなと思い、そっとドアを開ける。
「宇賀神さ…ん?」
「ぁ…たいら…?」
 体育座りのような体勢で床にへたり込んでいるみよは、顔が紅潮して何故か淫靡な雰囲気を醸し出していた。
周りを伺って誰も居ない事を確認すると、小走りで彼女に駆け寄る。
「みよちゃんどうしたの、具合悪い?」
 屈んで顔を覗き込み、額に手を当てると、ぼろぼろと大きな目から涙がこぼれた。
「たいらぁ…!」
「わっ」
 ぎゅっと抱きつかれ、バランスを崩して尻餅をつく。小柄な体を何とか受け止め床に座ると、脚に何か当たる
感触がする。
「なんだ…これ」
 小さなピンクのプラスチックには目盛りも何も無いダイヤルとコードがついているだけだ。そのコードを目線
で辿ると、みよのスカートの中に続いている。
「ぬ、ぬいて…」
「どうして、え?」
 AVでそういったおもちゃを見たことがあるが、まさか学校でそんななぜと目の前の現実を信じられない。抜
いてと言われても無造作に引っ張ってよいものかも分からず、とりあえず机の上に抱き上げて脚を開かせる事に
する。
「ひ、…ひぃ、はずかしぃ…やぁ、ひっく、ふぇ」
「多分、大丈夫だから、落ち着いて」
 そっと膝を開くと、スカートの奥、パンツの股布の横からピンクのコードが入り込んでいるのが見える。ぐっ
ちょりとぬれた下着は性器に張り付き、殆ど用を成していない。
 びくんびくんと痙攣するみよを落ち着かせる為、とりあえずスイッチを切ろうと平はリモコンのダイヤルを回
す。しかしそれは間逆の方向であった。
「やぁあああああああ!」
「あ、あれ?ごめんっ」
 そのあまりの強い刺激にしょろっと尿が出てしまう。
「お、おしっこ、や、みないで、みないでぇえ!」
 あわててダイヤルを逆に回しきるも間に合わず、熱くてつうんとした匂いのする液体がじわじわとみよの股間
を湿らせていく。スカートの上に広がっていく水溜りがとても非現実的だ。
「わ…」
 平は手にリモコンを握ったまま、その痴態をまじまじと観察してしまう。
「みないで…、みないで…、やだぁ」
 股に手をやって必死に隠そうとするが尿は止まらない。妙に長く感じられる排尿の勢いは次第に衰え、みよが
俯いてぼろぼろと泣き始める。
「や…、やぁ…、もうやだ…あ、なんで?やだ、もう」
「大丈夫だよ」
 床に落ちていた絵の具拭きの雑巾で、ざっと尿を拭う。不思議と汚いという気は怒らなかった。それでもにお
いは取れないから、トイレから洗剤を持ってきて磨かないといけないなと妙に冷静に考えてしまう。
「やだ、もう…もうぅ…」
「とりあえず、下着脱ごう、ね?」
 泣きじゃくるみよを宥めながら、下着とスカートを取り去る。露になったそこは真っ赤に充血して、色々な体
液を零している。コードを恐る恐る引くと、ぬるぬるになった小さなプラスチックが現れる。
「は、ぁ―」
 上がる高い声に、悪戯心が刺激される。掌に握っていたリモコンを操作し、振動を再開させてみる。
「ひぁあああぁ!あ、にゃぁ、や!」
「そんなにイイの?」
 ヴヴヴヴヴと振動しながらころんと机に落ちたそれを拾い、つんと膨れている突起に押し当ててみる。
「にゃ、にゃああああああ、はぁう、にゃうん!」
「…ふ」
 その強烈な快感にこぷりこぷりと透明な液を零す膣口は、喰い締めるモノを無くしたせいかくぱくぱと物欲し
げに蠢く。みよのあまりの痴態に目にして、既に我慢できないほど勃起している自身をそこに埋めたい欲求が止
まらない。
「ね、ごめん。一回、イイ?」
「う…?」
 既に言葉が耳に届かないらしいみよは、平のなすがままに床に下ろされる。作品に被せる布を拾ってきて床に
敷き、最低限の寝床をこしらえる。
 上半身はびっちり制服を着てエプロンまでかけているのに、下半身は裸でぐちゃぐちゃという卑猥この上ない
格好でみよはくすんくすんと泣いている。僅かに罪悪感はあるものの、欲望に打ち勝てるほど自制心が残ってい
ない。
「あ…」
 びくんっと跳ねたみよは、ゆっくりと侵入するモノに涙を零した。痺れて腫れたようになっているナカが、平
の熱さに犯されていく。
「たいらぁ…、きちゃぅう…」
「もう?」
 額に口付けてきゅっと軽く抱き締めるだけで、とろけたような表情をしたみよはぜいぜいと舌を出す。やはり
ローターで柔らかくなっているのだろう、普段ならつっかりながら進む膣が最初から温かくうるんでいる。
「くっ…、ふぅ」
 奥歯を食いしばって一気に串刺しにすると思ったよりも強く奥を刺激してしまい、止めを刺されたみよは絶叫
した。
「あ、ぁぁぁああぁ」
 かくかくと腰を震わせて叫ぶ彼女は、実に気持ちがよさそうだ。その姿に平も下半身に血が集まる。ギンギン
になったそれを何とか引き抜こうとすると、きゅっと膣が締まって離すまいと絡み付く。
「…やら、ぁ。もっとぉ…」
「え…、えぇ?」
 嫌だ嫌だとばかり言う彼女の珍しいおねだりに、余計陰茎に血が集まる。
「あ、あぅ…おっきく…、ばかぁ…あんっ」
「いいの?」
 ゆるく突き上げてやるだけで善がるみよに、平も次第に理性を手放していく。
「にゃ、うぁ、あはぁ」
「はぁー…、は、はぁ」
 ぬぷっぬぷっと溢れて滴るそこに突き立てると、きゅんきゅんと締め付けられる。無心に突き上げていると、
細い足が平を放すまいとぎゅっと絡み付き深く腰が動かせなくなる。
「こら、うごけ…ないよ…」
「おく…もっと、けんたくん…きて…」
「…っつ」
 ふーっふーっと息を上げながらそんな事を言われては溜まったものではない。思わずどぷりと精液を溢れさせ
ると、それを感じ取ったのかみよかうっすらと笑った。
「は…、でてる…の?」
「うん…」
 溜まらず思い切り引き抜き、手早くゴムを付け替えてもう一度ゆっくり挿入する。彼女の腰を掴み、奥の奥を
擦るように何度も小刻みに揺する。
「ひぃ…、ひにゃぅ…、ん…」
 深く繋がったままキスをする。平もみよも初めて同士だったのでキスは拙いものだが、その分上達の余地があ
るともいえた。平がみよの口内を舐め、舌の裏側をくすぐる。やっと見つけた弱点はダイレクトに快感を与える
らしく、繋がった下半身がぐねぐねと蠢く。
 ぴちゃぴちゃと舐めあううち、みよもやっと平の舌に誘われからめるような動きを見せる。
「は、むぅ、ちゅ、は…」
「はぁー、はぁー、は、やば…」
 キスの快感にひたるみよの性器が、じゅっとうるんで陰茎を締め付ける。それを無理矢理はがす様にゆっくり
出し入れすると、腰が解けるほど気持ちがいい。
「ぁー…」
「ぐ、…ぅ」
 ひくんひくんと体の奥から濃い液体を漏らしながら何度目か分からない絶頂に陥るみよに引きずられ、平も白
濁を噴出した。



「結局、小鳥さんが全部悪いと」
「そう…」
 バケツで雑巾を絞りながら、平は事のあらましをみよから聞いた。
 スキンシップにしてはやりすぎな行為に呆れ果て、卑猥なおもちゃを学校に持っていていたことにびっくりす
る。まさか優等生でローズクイーンな彼女がそんなとは思うものの、桜井琉夏と付き合っているらしいのでもし
かしたらあり得るかもしれない。
 着替えを持って居なかったみよは、平のジャージを何回も折り曲げてウエストのヒモをきつく締め上げなんと
か体裁を整えている。
「スカート、どうしよ…」
「クリーニングに出せば大丈夫だよ。いっそのこと小鳥さんに弁償させたらどうかな?」
 そう冗談半分に言うと、ぷくっとみよは膨れる。
「お、おもらししたなんて、いえないに決まってるでしょ!バカ!」
「まあ、それもそうか」
 きゅっきゅと机を拭き、アルコールをぶちまけて消毒する。結構難なくにおいが取れ、ほっと平は息を吐いた。






「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -