lollipop over

silent lollipop の蛇足です
※マニアックな行為と小スカトロ表現があります。
描写がきつめでバンビがかわいそうなので閲覧の際は十二分にお気をつけください。


 泊まって行くかい、との誘いに頷いて一緒に買い物に出かけた。外に出ると、ひゅうと冷たい風が巻いて二人
を凍えさせる。
「今日、お鍋なんてどうですか?」
「良いね、土鍋ならあるよ」
 何鍋が良いですか、と弾む声で聞いてくる雪子の手をさりげなく握る。一瞬戸惑いを見せたものの、きゅっと
握り返してきた。
「スーパーに行って、安売り見てから決めようか」
「は、はい。そうですね」
 こんなちょっとした事でいちいち照れるのが、かわいい。
 スーパーでは白菜が安かったからそれをたくさんとしいたけにえのき、鶏の切り身にお豆腐、と安価で新鮮そ
うなものを籠に入れていく。
「うーん、この具だとお味噌か水炊き風ですねぇ」
「どちらも捨てがたいね」
 スープ売り場で二人でうんうん言っていると、近くで販促をしていたおばさんに声を掛けられる。
「奥さん、これうちの新商品よ新商品!小分けになってるから、その安売りのより経済的よ?はい試食どうぞ!
旦那さんも!」
 ぽんぽん、と小さな紙カップを渡される。若夫婦扱いをされて固まる雪子をよそに、玉緒はしらっと味見をす
る。
「美味しい。雪子、どうかな?」
「へぁ?あ、えと…、わ、おいしいです」
 ふわりと口の中に広がる鶏だしの味はしつこくなく、それでいて安っぽさが無かった。
「あらそう、ありがとうねぇ」
 試食を勧めたのにセールストークを続けないおばさんは、にこにこと二人を見ている。
「今日はお鍋なの?」
「はい、寒いから。今年初めての鍋なんですよ」
 穏やかにしかしあくまで旦那さん然として世間話をする玉緒を、恥ずかしくて見ていられない。一人でいると
きは歳相応にしか見られないのに、彼と二人でいると夏祭りといい今といい不思議なことに奥さん扱いされてし
まう。
「雪子、これ買ってもいい?」
「ちょっと待ってください」
 費用対効果をざっと考えて、無駄遣いではないことを確認してから頷き返す。
「いい奥さん貰ったわねぇ」
「ええ」
 世間話としてもはっきり頷かないで欲しい、雪子は頬が赤くなるのを止められない。嬉しいけれど恥ずかしく
て死にそうだ。
「お金は後で折半ですね」
「君がそうしたいならそれでいいよ、端数は僕が出す」
 そんな会話をしながらレジを通り、又二人で手を繋いでアパートへと歩き出した。

 土鍋で作った水炊きもどきは非常に美味しく、二人は幸せな気持ちで平らげた。
「ああ、美味しかった。ご馳走様」
「私も自分で作っておいておかしいかも知れないんですけど、ほっぺたが落ちるかと思いました」
 汁がわずかに残るのみの土鍋を流しへ運び、雪子は洗い物を始める。と言っても鍋なので食器は少ない。
「雪子、風呂にお湯張ったから先に入らないかい」
 そんな誘いが来る頃にはあらかた片付けてしまっていた。
「先にいいんですか?」
「ああ、かまわないよ」

 満腹と満たされた感情が猛烈な眠気を引き出したのか、玉緒はいつの間にかベッドに倒れこんで眠ってしまっ
ていたらしい。
 はっと目を覚ますと、隣で濡れ髪の雪子がすうすう眠っていた。シングルベッドだから、かなり距離が近い。
 風呂上りの女性はなぜこんなにいい匂いがするのだろう、と誘われるように髪に触れ鼻を埋める。
「んん…」
 男が動いたことで、雪子は目覚めてしまったらしい。
「ごめん、起こしたね」
「あ、あ!わ、私こそ勝手に寝ちゃって、済みません」
 ごめんなさいごめんなさい、とベッドから降りようとする仕草に少しむっとする。二人は恋人同士で、夫婦と
間違えられるくらい親密なはずだろう、と思ってしまう。
「別に構わないよ、それよりこっちにおいで」
「きゃ、あ」
 イラつきは強引な行動に変換されて、半ばベッドから出ていた柔らかな体を無理矢理引き寄せる。
 枕元においている読みかけの本の上に、昼に食べさせたロリポップのチェリー味が置かれている。もう一本、
鞄から出てきたのだ。
 片手で雪子を抱き寄せたまま、器用にそれを取って包装を剥く。
「もう一つ出てきたんだ、これも食べるよね?」
「今、お腹いっぱいだから、いいです」
 話の流れが読めないなりに、何か危ない方向に玉緒のスイッチが入ってしまったことを雪子は敏感に察知した。
何とか上手く逸らして逃げたいと思うのに、男の腕は強く、眼鏡越しに見つめてくる視線は厳しく少女を拘束し
た。

 そのままベッドに押さえ込まれて、寝巻きのスカートを捲りあげられて下着を引き抜かれた。あまりの手際の
よさに抵抗するチャンスも与えられないまま、気付けばロリポップを中に押し込まれていた。
「ぁ、あ、はぁん」
 ぬぷぬぷと飴が膣口を出入りする。異物感より、イイところにわざと強く当てられるのが苦しい。
「――っふ、ふぁ…う、あぅん」
 出し入れされるそれと連動するように指で外側のひだを弄られる。溢れる液を絡めるように彼の指がすべり、
びりびりとした感覚が腰をはねさせる。
「飴、美味しい?」
 お昼に食べさせてくれたときはあんなに穏やかだったのに、今は完全に意地悪な顔をしている。きつすぎる感
覚にふるふると雪子が頭を振ると、くっと飴が深く入り込んで中を捏ねられた。
「っ、あぁん!」
「こんなに涎を垂らしてるのに美味しくないの、困ったなあ」
 玉緒はひだを撫でていた指を持ち上げ、透明な液が絡んでいるのを雪子に見せ付ける。
「あ、だって、もっと」
「まだ足りないの?」
 やさしくして欲しい、と言う前に揚げ足を取られる。感じすぎると辛い、と言う感覚を玉緒は分かってくれな
いのだろうか。
 つうと男の指が秘裂をなぞり、そのままひだに覆われた陰核を下からなぞりあげる。
「ひぅ!」
 つるん、とそれを撫でただけで、ベッドにバウンドするほど少女の体は跳ねた。これからすることに、果たし
て彼女は耐えられるのか。そう思いながらも笑みを浮かべてしまう自分に呆れる。
 陰核の下方、秘裂の終端を指で少し開いて、ひだを掻き分けるように包皮の下端に触れ、上へと優しく撫でる。
少し、中身が見えはじめた。
「あー、ぁー、ぅ、ひぐっ」
「痛くない?」
 酷いことをしながらも痛みは感じさせたくない、そんな奇妙なジレンマが質問を引き出す。しかし悶える少女
は返事も出来ない。多分、自分が何をされているのかも分からないのだろう。
 むりやりそこの皮を剥くのは、男性器の包皮を無理にはがすのと同じように痛みを伴うらしい。何度も何度も
そこをゆるく指でなぞり上げ、徐々に陰核を露出させる。その度に短い悲鳴を上げて、腰をがくがくと震えさせ
る雪子は、既に何回か短く絶頂しているらしい。膣に咥えさせたままの飴を見ると、外に露出した棒部分はひく
ひくと揺れ、愛液塗れになっていた。それを少し押し込んで、ごりっと中を抉ってやる。
 シーツをぐちゃぐちゃにかき混ぜていた雪子の手が、不意に玉緒の顔に回った。
「ぁー、はぁ、も、やめ…ぇ、くださ」
「どうしたの」
 滅多な事では本気で抵抗しない彼女が、珍しく訴えてくる。はぁ、はぁと荒い息を何とか押さえ込み、唇を舐
めて彼女は呟いた。
「きもちぃ、すぎ、て、くるっちゃ…ぁ」
 ぼろぼろ泣きながらそんな事を言われたら、止められる訳が無い。
「気持ち良いの、嫌?」
 こくこくと必死で頷いて、雪子はぎゅっと抱きついてくる。どくどくと速い脈が聞こえて、彼女の興奮が十分
に伝わった。
「じゃあこれからセックスするときは、あんまり気持ちよくならないようにさっさと終わらせようか」
 ひゅっ、と息を呑む音が聞こえる。思い切り飛躍した理論だが、会話の流れとしてはおかしくない。
「あ、あぅ…」
「なに?」
 そんなこと言ってない、気持ちよすぎて訳がわからなくなるのがいやなのに、と言いたいのに、声が出ない。
代わりにぼろぼろ涙が落ちた。
「ひっ、く」
 至近距離でその様子を見ていた玉緒は、頭をなで、何度も瞼に口付けて涙を舐め取った。
「分かってる、冗談だよ」
 泣き止めずに、しかしこくんと頷いてキスを返す彼女が可愛すぎて、これだからいじめるのが止められないと
一人心中でごちた。

 暫く少女を落ち着けるように髪を撫で、涙が引いたのを確認すると玉緒は眼鏡を外した。
 どきり、と雪子の心臓が高鳴る。眼鏡が邪魔な行為でなければ、極度に目の悪い彼はそれを外さない。彼の手
によってつけたままだった部屋の電気が消され、枕元にある読書用のランプが点される。
 ちょっとまっててね、と言ってベッドに腰掛けた玉緒は服を脱ぎ始めた。ぼうっとした明かりのなか、長袖の
シャツを脱ぐ仕草やズボンを足から抜く仕草がいちいち雪子の心拍数を上げる。
 自分も乱されただけの寝巻きを脱がなければと思うのに、目が離せない。今日まだ性器しか弄られていないか
ら、上着の前ボタンは全てはまっている。
「雪子も脱ぐ?」
 ぎっ、とのしかかってきた玉緒が耳元で囁く。ちょっと顎を引くと、手際よく衣服を剥ぎ取られた。
 興奮に上下する胸に大きな手のひらが置かれ、うすい乳房をやわやわと揉まれる。
「はぁ、はんっ」
「きもちいいな、やっぱり」
 何度もふにふにとされると、先ほどまでの狂いそうな快感とは違う充足感が脳を痺れさせる。つい体の力を抜
いて、くったりとしてしまう。
「あ?あああぁぁあ!ひぃん、ひんっ、あ。はぁぅ」
 脱力したところを狙うように襲った激しい快感に、背が反り返る。膣口から何か、恐らく飴が引き抜かれ、生
暖かい感触が秘裂を覆う。先ほど散々弄られた陰核をちゅっ、と吸われるだけで頭が真っ白になった。眼鏡を外
した理由はこれだったのか、と考える余裕も無い。
「びくびくしてるね?」
「や、やめっ…くださぁ、ああああ」
 制止は無視され、すっかり充血して隆起したそれの根元を指でつままれたまま舌で転がされる。それだけで何
度も下腹が震える。いつの間にか中に入れられていた指がナカから陰核の裏側をなぞると、一瞬意識が飛んだ。
 だんだん訳がわからなくなり、腰を舌の動きに合わせて小刻みに振ってしまう。
「やらぁ、溢れ、ちゃ、う」
 正気もなくなり、何度イったかもわからない。そんな中もう一度過敏になっている芽をあまがみされ、ナカの
一番感じるところを同時にこりこりと触れられた。
「――っ!………ぁ!」
 声もでないほどの絶頂に、愛液とは違うものがぴゅっと溢れた。
 口で雪子の性器を嬲っていた玉緒に掛かったそれは、二三度放出された後収まった。
「ぁ…?」
「潮吹き?へぇ、はじめて見たよ」
 いよいよ目の焦点が合わなくなっている少女はもう限界なのだろう。実際に潮吹きを見たのは初めてだが、か
なり追い詰めないと見られない現象である事は確かなようだ。
 反応の無い体を抱くのは好きではないので、本格的に少女の意識が飛ばないうちにと玉緒はもう十分興奮して
いる自身にゴムを着け、愛液と唾液でどろどろの入り口に押し当てた。
「あーー!あ、!ぁ!」
「っつ、これは…」
 熱い泥のように溶けた中は一瞬で神経を灼いた。深いストロークでゆっくりと、じゅぶじゅぶと水音を立てる
ナカを楽しむ。
「ぅ、んぅ、はぅん――っ
「ごめんっ…一回っ出すよ」
 どぷぅ、っとゴムに放出する。腰を最奥までねじ込み、波打つ内壁を満喫する。
「ゴム付け替えるから」
「あぅ、ふぁ、うぅぅぅ」
 大量の分泌液にぬれた陰茎がぬぶりと引き出される。ぱっくりと口を開いたそこからどろぉっと液があふれ出
す。もうイキっぱなし、と言ったところなのだろう。
「ぁ、っぐ、やらっ、みないで!」
 突然叫んだ雪子に目をやると、必死で手で股を押さえていた。
 しかし努力の甲斐もなく、粘りのある液体をこぼす膣口とは違う場所からしょろっと水がアーチを描いた。最
初だけ勢いのあった尿は静かにじわりとシーツに溢れていった。まさに失禁といった体である。
「感じすぎて、おもらし?」
「ひっ、やらぁっ、もぅ、や…」
 僅かに漂うアンモニア臭が、玉緒の興奮に火をつける。しかしここは、フォローしないとまずいだろう。
 すっかり脱力して震え、涎と涙塗れになっている彼女に口付けてぎゅっと抱き締める。
「きたない、からぁ、はなし…」
「汚くないよ、おしっこもらす位気持ち良くなってくれるなんて、嬉しい」
 そう言って微笑み、何度も頭をなでてやる。
「ほんと?きたなくない?」
「ないよ、それに君のだったら平気だよ」
 そういって性器をつうっと撫で上げて、濡れた太ももを手の甲で拭ってやる。
 そんなほんの少しの刺激にすら大げさに反応する彼女は、もう終わらせてと小さく呟いた。

 最後の一回と約束して足を折り曲げさせ、M字開脚の姿勢で交わる。
「あ、ぁ――」
「は」
 もう一度ずっぷりと奥まで押し込む。雪子はもう何も出来ずにされるがままになっている。ちゅぐ、びちゃと
水気の多い音を立てながら打ち付けると、陰茎が雪子の奥に当たる感触がした。
「ぉ、く、あたって…ぅ?」
「子宮、かな。すごく、感じるっ…と、子宮が降りてくるっ、らしいよ」
 打ち付けはやめないまま答える。勿論体格差と体勢の問題もあるのだろうが、その答えが今は相応しいだろう。
 今までの無限に引き込まれる感覚も良かったが、先端が刺激されるのもたまらない。
「すっごい…なぁ、あー」
「えぅ、ぁ、ぁ、うー」
 訳がわからなくなっているらしい雪子はただびくびくと痙攣するだけだ。
 ここまで感じてくれると男冥利に尽きるよなぁ、なんて思いながら少し動きを止めると、小さな体はくたぁっ
とベッドに落ちる。おもったより消耗させすぎたようだ。
「気持ちよく、ない?」
「…こわい」
 やはり内臓に直で伝わる振動は又違う感覚なのだろう。ごめんと小さく謝って、出来るだけぎゅっと抱き締め
る。
「んっ、ぁは、うぇ…」
「もうちょい、は、はぁー」
 未知の感覚にきゅうきゅうと締まる膣にやられ、玉緒は精を吐き出した。

 終わったよ、と囁いても朦朧としている雪子はぐったりとしたままだった。そのまま抱き締めて寝かしつける
のがいいかと思いはしたものの、明日のことを考えるとベッドの始末をしたほうが良い気がした。
 避けてあった毛布に彼女を包んでクッションをしいた床におろし、ベッドのシーツをはいだ。それを小さくま
とめて洗濯機に入れ、風呂の湯を移す。深夜なので洗うのは明日の朝だ。
 思ったより液体はシーツで食い止められていたらしく、マットレスの方に被害は殆ど無いようだった。
 シーツを出してきて簡単に掛け直す頃には雪子は眠っていた。何時ものすうすうといった寝息も聞こえないほ
どの深い眠りに落ちているらしい。
 やりすぎたなぁ、と今更ながらに思う。
 明日間違いなく立てないだろう彼女から物を投げられないように、さりげなくベッド周辺の時計や本を片付け
る。彼女をくるんだ毛布をすこし解いて、体をすべり込ませる。素肌の体温が伝わり篭って、その中はとても温
かかった。
「おやすみ」
 カチンと読書灯の電気を落とすと、玉緒にも深い眠りが直ぐに覆いかぶさってきた。

 小分けになった鶏だしの残りは、翌日立てないどころか喉をからし具合を悪くした雪子の為の鶏卵粥に活用さ
れる事となった。



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