愛してるって言ったら負けだと思ってた。好きとっこして愛してるなんて馬鹿げたやつだと思ってた、恋愛のことなんにも知らないやつだと。けど今はそんなこと関係ない。叫びたい叫びたい叫びたい叫びたい!!
「数馬!!」
どうか振り向いて!
「愛してる!!!」
こんなにも貴方が好きだ!!
振り向いた貴方は驚き顔で、少しだけ口を開いてからまた閉じた。ねえ心臓がばくばく言うよ。今の一瞬で貴方は俺の心臓を飲み込んでしまったんじゃないだろうか、いやそんなことはない、だって俺の心臓はまだこんなにも。
「………僕もだよ」
照れて笑う貴方のああなんて愛しいこと!
俺は我慢出来ずに貴方を抱き締めた。下の名前で呼び捨てにするなとか抱き付くなとか色々文句を言われたけれど、その赤くなった頬がとっても可愛かったので許してあげることにした。
ねえ、だあいすき!