長つぎ→ぺい孫→滝にょた綾→さこ数→三虎





□長つぎ
こいつぁすげぇ大恋愛だと。せせら笑ってやりたくなることがある。
だって私が望むのは大恋愛なんてもんじゃない。中在家先輩、貴方がただ側にいてくれればそれでいいのだ。





□ぺい孫
好きだよ。孫次郎が呟いてくれて、僕は嬉しくなって笑ってしまった。ねえ僕も好き。僕も好きだよ孫次郎。
今までのくさくさしてた気分が飛んでいく。不思議なもんだね。君もあの時なこんな気持ちだったのかしらねえ孫次郎。
僕は君が好きで君は僕が好き。世界ってそれだけで十分でしょうそうでしょう?






□滝にょた綾
あなたがいとしいの、ふしぎね。そんなあほうなことをつぶやいてみた。
そしたらあなたは「わたしもだ、ふしぎなことに」

ねえふしぎね。わたしたちそうしそうあい、なんだって。






□さこ数
「三反田先輩。好きです」
卒業したら俺のものになってください。なんて誰が了承すると思うんだよ。第一僕は男だし忍者志望だ。三之助みたいに農民志望ならそういう道もあったのかもしれないけど、僕は誰のものにもならない。フリー忍者として生きていくつもりなんだから、絶対に。
「三反田先輩」
好きです。
だからそう言って僕を揺らすのはやめろ。君は本当に知らないんだ。初めて告白されたあの日から、僕がどれくらい君を好いてしまったかなんてこと!






□三虎
「虎若」
三ちゃんが俺の名前を呼ぶ。
なぁに。三ちゃん。
「平和だねえ」
珍しくのんびりした縁側で呟いた。
ああ。そうだなあ。
「虎若」
三ちゃんがもういっかい名前を呼ぶ。
どうしたの。
「幸せだねえ」
にこりと笑って、接吻をした。
そうだねえ。

ああ、ほんと、幸せだ。













短編をぽとぽと落としていったのでした。
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