story3

物心ついた頃から、私はお父さんに自分の弟がボンゴレというマフィアのボスになる可能性がある、ということを聞かされていた。ぶっちゃけてしまえば、黒ずくめの厳ついおっさん達に囲まれた優しそうなおじさんが、弟が生まれた頃からちょくちょく遊びに来るようになった時点で、私は少し違和感を感じていたのだが。

「ちゃおっす」

だから赤ん坊のような外見のリボーンという殺し屋が家に来たときも、あぁこの人が最強の赤ん坊か、ぐらいの認識だった。だって、お父さんからの定期的なメールや、昔知り合った私よりも少し年上のクレイジーな青年(当時は軟禁されていた)からの電話などで聞いていたから。

「俺はマフィアなんかにはならないよ!」

それにしてもその一言はないんじゃないかな。骸とかザンザスさんとか白蘭とかにあんな思いさせといて、それを平気で踏みにじるなんて。嫌なら縁を切ってでも逃げれたし、いつものように私に押し付けられたはずだ。それをヒーロー気取って下手に手を出したりするから自体がどんどん収拾つかなくなるのだろう?

「姉さん、どうして・・・?」

まぁつまりさ、何が言いたいのかって言うと
知らないのはあんただけで、悪いのもあんただけって話よ。

あんたの顔が歪んだ
(それは少しの優越感)


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