この話は書かなかった事が大幅にありまして。 朗読して頂くことがありましたら、それも必要かと思い、ここに補足しておきます。 ・雪俊と私の関係 簡単に言えば主従です。 雪俊は主である旗本の子供。私は使用人の子供です。 同じ時期に生まれたけれど、雪俊は四男くらいだったため、あまり大切にされず育児放棄。私の母が代わりに乳をやっていた設定です。 でも、そこを説明するのは面倒だったので本文内では両方とも乳母に育てられたことにしちゃいました。 身分は違えど、兄弟の様に育ち、喜怒哀楽を共にしてきた雪俊に私は親しみを覚え、身分が違うからこそ感じる、雪俊の高貴さに惹かれていった感じですね。 あと、どうでもいいけど、雪俊は美人です。 ・雪俊が鬼に魅せられたきっかけ 人斬りになっちゃった一番の原因は、乳母が辻斬りにあったことですが、その前から雪俊は刀は人を斬るものと言う考えでした。 私はどちらかと言えば護るものと言う頭。 雪俊に剣術を指南していたのが私の父親の口癖が「今時、剣術なんぞより算盤の方がよっぽど役に立つ」と言うものでした。 その父親が、屋敷内に侵入した賊を斬り捨てる場面を幼少の頃目撃しました。 雪の上に散る鮮血の美しさに魅せられ、「○○(私の父親)は嘘つきだな。刀はやはり人を斬るためにある」と言ったの始まりです。 私がそのことに気付いたのが、鬼と化した雪俊を斬りつけ、眼前に鮮血が待ったのを見た時だったと言うラストの「嗚呼、そうか」なのです。 あ、もちろん勝ったのは私です。 ずっと、中編くらいで書こうかとも思っていたけど、どうしても一つ時代劇チックなものを朗読短編に書きたかったので、なんとか短くしてみました。 以上補足でしたwww |