御史台長官室
「あ、………皇毅様」
痕を癒すように舌を這わせ口に含む。
何だか食べられているような気分だが、手首が温かくなり溶けそうだった。
「まだ痛むか」
「もう大丈夫です……ありがとうございます」
今度こそ背に腕を回してすがり付く。
−−−逢いたかった、寂しかった
玉蓮が耳許に寄って囁くと皇毅からも木霊のような睦言が返ってくる。
一見では決して分からない、冷えた感情の中に隠れる皇毅の情熱的な一面。
「私だけ……他の人には見せないで……」
「悋気者め」
意地の悪い返事をされ、湖面の瞳を潤ませるとスルリと太股の間に手が滑り込んできた。
閉じられた太股を撫でる仕草を繰り返しながらシレっとした表情で訊いてくる。
「触れないんだが」
「…………触っているじゃありませんか」
クックッと、さも面白い事を言われたように皇毅が笑いだす。
頬が熱い。きっと真っ紅になっているだろうが暗いので顔色なんて分からないはず。
玉蓮は瞳を伏せ皇毅の肩口に顔を埋め、触って欲しいとコッソリ太股に隙間を作ってみる。
笑っていて暫く気がつかないだろうと思っていたのに、すぐに笑い声は止み指が秘部へと浸入してきた。
「や、……」
「どうした」
背後からも腕が回りしっかりと腰を押さえつけられる。
「あっ………きゃ、あ、………んっ」
玉蓮のむずがる嬌声を引き出すように陰唇の割れ目に指を含ませ膨らむ突起を拇で撫で回す。
柔らかく、可愛がるように撫でながら、もっと欲しいと玉蓮の腰が擦り寄ってくるのを待っているようだった。
「指と口、どちらが好きだ」
「はぁ、ん……どっちも……好き」
素直に答えたのに長い指がぐっと根本まで蜜口に収まる。
「もっと、……好きなものがあるだろう……?」
意地の悪い低い声にチラチラと火花が暗闇を舞うようだった。
云わせたいものが陰唇にくっついて蜜を絡めている。
「はっ、はぁ、……好き……」
身体が毒に犯されたように痺れ足を掴まれ左右に開かされても、もう抵抗すら出来ない。
されるがままに紅く腫れた秘部を皇毅の前に晒して胸で大きく呼吸する。
卑猥としか言い様のないその姿を視線でたっぷり堪能して皇毅は顔を秘部に沈め突起を口に含んだ。
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