あれはいつからだったかしら。ジュダルという少年が私のもとに訪れるようになったのは。彼は家から出られない私のところに来ては、いつも話し相手をしてくれたわ。 そんなとき、私は必ず彼に問う言葉があるの。 「外の世界は今日も平和なのかしら」 私は家から出ることが出来ないから、外の世界がどんな様子かなんて知る由もなかった。それでもいろいろな素晴らしい書物を読むうちに願うようになったのは、世界にいつも光が満ち溢れていますように、ということ。 「決まってんだろ」 そうやってジュダルは、私のいつもの問いを笑って返してくれた。だから私は安心していたの。世界は平和なんだって。 ・・・・・・でも実際は違った その日は突然訪れた。沢山の悲鳴と物が壊れる音。武器を手に持った群集が私の家を取り囲んだ。ジュダルが助けに来てくれなければ私は死んでいたことだろう。そして私は知ったのだ。世界は全然平和ではないことを。 「どうして・・・・・・世界は平和なはずではなかったの?」 私は混乱気味にジュダルに聞いた。それは信じていた世界が崩れる瞬間。 「決まってんだろ。なわけねーじゃん!」 そう言ってジュダルは高笑いした。 「これから外の世界を案内してやるから楽しみにしとけよ!」 逸れが儚い願いだと知らずに信じてた (ジュダル!戦争が好きってどういうこと!) (その顔傑作だぜ!これからも俺を楽しませてくれよ!) (・・・・・・そんな、ひどいわ!) ← |