また会えるといいな


ううん、絶対帰ってみせる






きれいな世界






「お嬢ちゃん、隣座るで」


夏休み開けの委員会でのこと。初めてテニプリキャラと話してしまった。そしてなぜか弾む話。こうして私と忍足はひょんなことからちょっとした友達となった。驚き。


「ほな、またな」


手を振って教室を出ていく忍足。去って行く背中を大切な人たちに重ね合わせ、私は彼を見送った。





***





時々、ふいに思い出すのは暖かな家族の記憶。そんなときはぽろぽろと無意識に涙が零れる。淋しい・・・・・・


「・・・・・・きれい」


そんなときは必ず空をふよふよと漂った。夜空の満点の星たちを眺めていると悲しいことも吹っ飛んでしまうから、不思議。身体が冷え切ってしまうまで、ずっと星空を眺めてた。