昼食の時に幸村が近寄ってきた


「名前…ごめん…」


何を謝ってんだろう


何かされたかな


「何が?」

「仁王から聞いた…。俺のせいだろう?」


あぁ、別れたことか


何で幸村のせいなはずがあるの


てかそっちはむしろなんとも堪えてないんだけどな


どっちかって言うと幸村にどう決着つけるかの方が悩みの種なんだけど


「いや〜。別に幸村のせいじゃないから。ちょっといろいろあってね。」


そう、いろいろ


「でも…」

「でも、じゃないの!!関係ないってば」


関係あると思いたくないって気持ちもあるのかもしれない


実際はどう考えても関係あるし


だってもともと幸村を好きだと思ってなければ雅治を傷つける結果にはならなかったかもしれないし


雅治を1番好きになってたかもしれない


「気にしないで。それと今日の夜時間ある?」


早く言わなきゃ


あたしも幸村が好きなこと


「そう、わかった。時間はあるよ」


どうも腑に落ちなさそうだけどわかってくれたならいいや


「じゃあ夜、話あるから」


今日の夜、幸村にあたしの気持ちを伝えるんだ