現在高1のテニス部員は
幸村、弦一郎、蓮二、雅治、柳生、ブン太、ジャッカルの元レギュラーと他2名。
きっとその2人は途中でついていけなくなって辞めちゃう気がするけど。
一応9人で3番コートを使って練習することに決まっている。
メニューは監督と元部長の幸村が相談して決める。
そしてあたしたちは高1の専属マネージャー。
他学年にもそれぞれマネージャーが着いているからあたしたちも高1の世話だけしていればいい。
ということらしい。
「今日のメニューは…」
幸村が今日のメニューを発表する。
結局去年と変わるのはメニューだけ。
中学では月2回くらい高校と合同練習があったから皆知ってる先輩。
だから先輩たちも彼らの限界を知り、監督もそれを知ってると思う。
だからきっとメニューは多少厳しくなるだろう。
かと言って無理はして欲しくない。
ずっと鍛えてきた奴らだから簡単にへばったりはしない。
でも、そんな過信はいけない。
もしもということがある。
彼らは一切自分に甘えを許さない。
昨年は王者立海といわれながらも全国大会で準優勝。
その負けという悔しさを味わって彼らはよりいっそう自分に厳しくなった。
だから前よりももっと心配なんだ。
ただでさえ厳しかったメニューが更に厳しくなる。
もうあんなことを繰り返すのはごめんだ。
だからあたしはなまえとマネージャーとして精一杯彼らをサポートしようと決めた。
そう決めたのは中3のとき、幸村が倒れた時だった。
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