部活







高校に進学して既に1週間がたとうとしている。


幸村を初めとする元テニス部レギュラー陣は入学式を終えた後すぐに入部届けを出し終えていた。


あたしとなまえもまたマネージャーをやるために届けを出した。


授業終了のチャイムが鳴るとなまえは走ってマネージャー室に向かう。


あたしを置いていくこともしょっちゅう。


そういう時は決まって同じクラスのテニス部と行く。


今年、同じクラスには弦一郎と蓮二。


そして嬉しいことになまえも同じ1-Cだ。


1-Bには幸村と柳生、1-Eにブン太、1-Hに雅治とジャッカル。


結構皆ばらばらだ。


ブン太なんて俺だけクラスに1人だとわめいていた。


でもどうせ部活で毎日会えるのに。



マネージャー室でジャージに着替えてコートに入る。


そこには既に数人の高1生がいる。


「なまえ、おいてくなし」


幸村と話しているなまえに近づいて文句を言う。


「あんたが遅いのが悪いのよ」


いや、あたし全然遅くないと思いますが?


てかあんたが早過ぎんだよ。


チャイム終わった瞬間に走ってく奴があるか!!って弦一郎も怒ってたし。


あたし悪くなくね?


「なまえが早いんだよ!!」

「名前、五月蠅い。コート内では静かに」


あたしが文句を言うとすぐさま幸村から注意が飛んでくる。


うるさくさせてんのはなまえじゃん。


てかうるさいを漢字にするな。


「さぁ、始めるよ。全員そろったみたいだし」


あたしが文句を言ってる間に高1は全員そろったようだ。