でこぼこカップル



俺の大切で小さな彼女。


1つ年下のなのにかなり小さい女。



「千歳先輩」

「名前」



部活の後、一緒に帰る約束をしていて名前は校門で待っていた。



「すまんばいね」

「ううん、帰ろっか」



俺たちは2人並んで歩く。



「部活お疲れ様」

「おん」



いつも一緒に歩くだけ。



手ば繋ぐこつさえせん。



身長差がありすぎてさりげなくしきらんから。



かと言うてあからさまにするんも恥ずかしか。



名前ば家まで送る。



「じゃ、また明日」

「…」



いつもなら「おやすみ」とか返してくれるんに。



今日はそん言葉ばなか。



どげんしたんやろ。



「名前?」

「千歳先輩は…本当に私のこと好き?」



赤くなって俯きながら小さか声で呟く。



「どげんせんね、急に」

「…ううん!!やっぱり何でもない。おやすみ!!」



名前は家ん門ば開けて入ろうとしたけど俺はそいを阻止した。



そいで小さか彼女ば抱きしめる。



赤くなってそんなこつばゆう彼女がすごく愛しく思えた。



「聞こえんね?俺ん心臓の音」



名前といるだけで俺ん心臓はせからしか。



「好いとうなかったらこげんドキドキせん」



俺が照れ笑いば浮かべてゆうと名前は俺に腕を回した。



「千歳先輩は私のことそんなに好きじゃないのかと思った」

「そいはまた…何で!?」

「告白したの私だし、一緒に帰ってても手繋いでくれないし、デート…とかも千歳先輩忙しいから…」



不安に思わせてたたいね。



ごめんな。



そげん不安にさせるつもりはなかった。



俺は本当に名前が好きなんだから。



「好きだからそげな心配すんな」



そう言うて彼女にキスをした。



「私…も…」



真っ赤になりながら名前の言ったそん言葉を俺は一生忘れないと思う。



END...


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