走って向かった先は中庭。



ここは岳人と初めて会ったところ。



「岳人の馬鹿…」



誰もいない中庭であたしの泣き声はが響く。








どれくらい泣いただろう。



もう空は赤くなってきている。



「帰ろうかな」



しゃがみこんで泣いていたあたしは立ち上がる。



時間を確認するために携帯を見るとメールが何通も。



しかも全部岳人。



内容はどれも「どこにいんだよ!?」



はっ!!



自分で泣かせといていい度胸してんじゃないの。



返信なんかしないんだから。




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