からかい半分



「名前ちゃん」



俺の大好きな彼女、名前。



めっちゃ可愛くて可愛くてホンマ大好き。



「ひょあぁっ!!」



俺が後ろから抱きつくと彼女は奇声を発する。



「何や、その声」



俺が笑うと彼女は焦って俺の腕から抜け出そうとする。



「っちょっと、蔵、は、離して」

「嫌や」



俺はもっと腕の力を強める。



勿論こない細い女がかなう力ではない。



俺やって一応男やし、鍛えてるしな。



「恥ずかしい〜」

「ええやん、俺ら、付き合うてるんやし」



俺が彼女の耳元で囁くと彼女は顔を真っ赤にする。



もう、それがえらい可愛い。



「もうっ!!蔵の意地悪っ」



俺の腕の中でふてくされる。



「蔵なんか嫌い」



あら〜それは傷つくわ。



いくらなんでも好きな女に嫌い言われたらな。



「ほんまにそう思っとる?」

「…」

「なぁ、ほんまに?」



俺はわざと悲しそうな声で聞く。



「……嘘です。大好きです」



もっと顔を赤くする。



「っぷ。知っとる」

「あーもう、蔵のバカっ!!そうやってあたしでいつも遊ぶんだから」



だって名前が可愛すぎるから。



からかいたくもなるやろ。



END...


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