「財前くん…」
「あんたを俺のもんにしたい」
「何で…?私、雪女だよ?財前君には不釣り合いだし」
きっと彼女にとっては雪女と言われることはコンプレックス。
でも俺にはそんなもん関係ない。
「好きやから。雪女って呼ばれてたって別にええし」
ずっと図書室であんたを見てきた。
雪女とかそんなん関係ない。
彼女を見ててほんまに好きやって、愛しいって思うたから。
「あり…がと……」
彼女は泣き出した。
俺は先輩の涙を拭ってキスをした。
「ほんまに好きッスわ」
「何で俺の名前知ってたんスか?」
「え…」
「俺名札もつけてへんし」
「…前から好きだったの」
END...
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